【BM CAPITAL】BMキャピタルを長期投資家の目線で解剖!コロナショックも無傷で乗り切り年利平均10%の安定性抜群ヘッジファンドの実態に迫る。
BMキャピタルは筆者が2013年から投資している筆者のポートフォリオの核をなすヘッジファンドです。
筆者は長期的に下落を免れながら高いリターンをだすために以下のようなポートフォリオを組んでいます。
BMキャピタル | 2500万円 |
全世界株 | 500万円 |
金 | 500万円 |
現金 | 500万円 |
筆者は米国の一流大学の基金であるエンダウメントのポートフォリオを参考に上記のポートフォリオを組成しています。
詳しくは以下でお伝えしていますので興味のある方はご覧いただければともいます。
→ エンダウメントの投資戦略を参考に長期的に資産を形成しよう!オルタナティブ投資を活用し資産分散を行うメリットについてお伝えする。
また、BM CAPITALの簡単な概要は以下の記事に総括しています。
ヘッジファンドの有効性とBMキャピタルの台頭
近年オルタナティブ資産は注目されております。
オルタナティブ資産は株や債券といった伝統的な資産とは異なる動きをする資産でポートフォリオの安定性を高めるために機関投資家や富裕層に活用されています。
なかでもヘッジファンドは最も有名で運用額も300兆円を優に超えてきています。
そんな大注目のヘッジファンドですが、今まで日本でなかなか投資する環境がととのえられていませんでした。
しかし、2012年から東京大学卒で外資系金融出身者であり海外ヘッジファンドでの実務経験があるカリスマファンドマネージャーによって立ち上げられたBMキャピタルが一石を投じています。
BMキャピタルは個人投資家も投資することができるヘッジファンドとして運用9年目となり、着実に運用額を増やしていっています。
運用資産額は60億円を超え国内最大規模のヘッジファンドとなっています。
→ BMキャピタルの実態とは?運用実績や投資手法を実際の投資家がわかりやすく解説!
詳しくは上記で網羅的にまとめていますが、当記事ではBMキャピタルの概要についてお伝えしていきます。
安全性に最大限配慮して堅実なリターンを積み上げている
ヘッジファンドに投資する目的は主に二つです。
- 株式が下落する局面で資産を守ってくれる
- 堅実なリターンを積み重ねている
株式が下落する局面で一緒に下落していては意味ないですからね。資産を守りながら育てることをヘッジファンドには期待したいところです。
実際、ヘッジファンドの成績は長期的に下落を免れながら右肩上がりに上昇し株価指数を量がしていますね。
BMキャピタルはまさに上記のようなリターンを出し続けてくれています。筆者が投資してから9年間TOPIXは以下のように様々な下落局面を経験しました。
しかし、BMキャピタルは全てを上手くマネージして一度も損失を被ることなる年率10% 程度のリターンを出しています。
まさに、ヘッジファンドの性質を具現化している有望ファンドということになりますね。筆者も長年投資していますが、非常に重宝しています。
投資対象は日本の株式市場
BMキャピタルが投資対象としているのは日本の株式市場です。
ではなぜ米国や新興国のような海外の株ではなく日本の株式市場を投資対象にしているのでしょうか?
日本の株式市場こそがホームスタジアムである
まず土俵が日本人にとって有利というものが大前提にあります。
流行にのって米国株や新興国株に投資をする投資信託などもありますが、海外株はあくまで日本人のファンドマネージャーにとってはアウェイです。
現地にいるプロの機関投資家やトレーダー達をだしぬくことは非常に難しいのです。自分の根拠地たるフィールドでこそ最大限の力を出すことができます。
市場がどこであっても魅力的な銘柄を選定すればリターンを得ることができます。リターンが出ないのを市場のせいにするのは腕がよくない言い訳ともいえるのです。
日本株の方が直接経営陣に働きかけやすい
また、追ってお伝えしますがBMキャピタルでは小型株の株式を大量に取得して経営陣に対して働きかけます。
海外の銘柄であれば、現地に都度赴く必要がありますし、実際のところ事業のどの部分を改善すればよいのかをリモートで見当をつけるのは難しいでしょう。
日本の企業に投資をすることで、株主総会に出席して「物言う株主」として能動的に働きかけることができるのです。
日本の上場企業数は経済規模に比して非常に多い
日本の上場企業数は非常に多く米国の経済規模が3分の1であるにも関わらず、上場企業は7割の3500社にのぼります。
3500社もあるということは、証券会社のアナリストが分析できない量の企業が存在しているということになります。
つまり、実際にはあり得ないレベルの割安度で放置されている企業が市場にゴロゴロ存在しており投資機会が豊富に与えられているということになります。
BMキャピタルは追ってお伝えする通りバリュー株投資を行っているため、非常に相性がいい投資対象が日本の株式市場ということになりますね。
日本株は世界の株式市場に対して割安な水準
以下は東京証券取引所を運営する日本取引所から取得した2021年1月末時点でのPERとPBRの数値です。(参照:PERとPBRとは?注意点を含めてわかりやすく解説する)
会社数 | PER | PBR | |
東証一部全体 | 2,188 | 22.8 | 1.3 |
大型株 | 99 | 29.6 | 2.5 |
中型株 | 397 | 24.3 | 1.6 |
小型株 | 1,686 | 20.7 | 1.0 |
現在コロナショックで利益予想が低くなっているので若干ですがPERは高くなっていますが、米国に比べると低い水準となっています。
また、PBRに関しては特に小型株が割安となっています。小型株平均のPBRは1倍と、非常に低くなっています。
BMキャピタルが投資を行うのは、東証一部に限らず東証二部や地方証券取引所に上場されている小型株です。
非常に割安に放置されている銘柄を大量に取得して「物言う株主」として能動的に株価を引き上げていきます。
BMキャピタルが実践する本格的なバリュー株投資とは?
ではBMキャピタルが実践するバリュー株投資とはどのようなものでしょうか?
→ バリュー株投資とグロース株投資はどっちがおすすめ?あらゆるデータから両者を徹底比較する!
BMキャピタルは単にPERやPBRといった指標を用いた簡単なバリュー株投資を行っているわけではありません。
BMキャピタルはバリュー株投資の父とされるベンジャミングレアム式のバランスシートを精査した手法で銘柄を選定しています。
BMキャピタルの選定銘柄は不透明要素が高い今後の利益については加味しません。将来の利益をいくら予想しても不確実性は排除で来ませんからね。
さらに、バランスシートの中でも「現金」「営業債券」「有価証券」のように換金性が高い現金性資産以外の事業性資産を企業価値評価から除外します。
残った純現金性資産の発行済株式数で割返して超保守的な理論株価を算定します。
この超保守的な理論株価だけで時価総額を超える銘柄を投資候補として取り上げます。
このような銘柄は言うなれば、借金を全て返した後に残った現金性資産だけで市場で取引される金額を超えているということを意味します。
つまり、今この瞬間に企業を清算した場合に利益がでる銘柄ということですね。
BMキャピタルの基準価格が下落しない理由も頷けますね。相当手堅い銘柄に投資を実行しているのです。
更に事業内容や株主構成、今後の収益力などを総合的に加味して投資を実行していきます。
投資を実行した後も積極的に事業運営に携わっていきます。上記のような条件を満たす銘柄は市場から放置された結果として異常に割安な水準で放置されています。
BMキャピタルでは大量に株式を購入して「自社株買い」や「事業改善提案」を行い、プレスリリースを発表させて市場の注目を集めます。
一度市場の注目が集まれば株価は本来あるべき水準に向けて急騰する過程で利益を得ることあできるのです。
実際のBMキャピタルの投資事例については以下でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
→ BMキャピタルの運用実績や利回りとは?直近の組み入れ銘柄から投資手法を徹底解説
→ BMキャピタルの組み入れ銘柄は?過去のバリュー株投資事例(アクティビスト活動含む)
ファンドマネージャーは東京大学卒のエリート
ヘッジファンドにとって最も重要なのはファンドマネージャーです。
ヘッジファンドの運用成績はファンドマネージャーの腕次第といっても過言ではありません。BMキャピタルは東京大学卒のファンドマネージャーによって運用されています。
彼は大学時代の自分で事業を立ち上げて稼いだ資金を元手に株式投資を行い資産を増やしていったそうです。その投資の旨さに目をつけた東大ネットワークや富裕層の方々からも資産を預かり運用するようになったのがBMキャピタルの興りです。
東京大学卒業後は英国系の一流外資系金融で研鑽を積んだ後に海外ヘッジファンドで実務経験を積み独立を行い現在10年目にさしかかっています。
筆者が注目したいのは、事業で成功した経験があるという点です。事業運営の経験があれば伸びる企業を見極めることもできますし、企業に対して業務改善提案などを行うことができるからです。
事業家と投資家の両側面を持つエリートによって運営されている新進気鋭のファンドマネージャーであるということができるでしょう。
BMキャピタルの仕組みとは?
ヘッジファンドというのは私募ファンドです。私募というと怪しいと不安になられる方もいらっしゃると思います。
しかし、BMキャピタルの出資スキームは金融商品取引上法も合法となっています。
ヘッジファンドとして出資を募ることで自由に運用することが可能となりますし、余計な運営コストを支払う必要はありません。
以下でBMキャピタルの出資スキームについては詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
BMキャピタルの本当の最低出資金額とは?
ヘッジファンドの最大の欠点は投資するハードルが高いことです。
海外では機関投資家や超富裕層からしか出資を受け入れておらず、通常5億円から低いところでも1億円からとなっています。
しかし、BMキャピタルでは最低出資金を1000万円と個人投資家でも投資ができる水準まで最低出資金額を引き下げています。
ただ、実際は筆者も最初は500万円から投資をしており交渉次第では1000万円未満からでも出資を行うことも可能だそうです。
以下の記事では、そもそも何故出資金額の閾値が設けられているのか?本当のところの最低出資金額がいくらなのか?
という点についてお伝えしていますので参考にしていただればと思います。
BMキャピタルに出資する方法
BMキャピタルは私募ファンドなので投資信託のようにインターネットから手軽に投資することはできません。
そのため、ホームページから問い合わせて面談を行った上で、納得した場合に投資をするということになります。実際、筆者も投資をする際には面談を受けています。
→ BMキャピタルの面談を筆者の体験談をベースに紹介!駐在中でも面談を受けられる?よく名前が出てくる森山や西郷とは?
面談は対面が基本ですが、コロナということもあり希望すればオンライン面談も行っているそうです。
また、地方の方も対面またはオンラインのどちらかを希望することができます。
面談はオープンなカフェで行われており、
✔︎ ファンドマネージャーの経歴
✔︎ ファンドの運用リターン
✔︎ ファンドの運用手法
✔︎ 手数料形態
✔︎ 出資方法
など必要な情報すべてが開示されています。それを受けて投資するかどうかを決めるということになります。
その場で決めないといけないのではないかと不安に思われる方もいらっしゃると思いますが全くそんなことはありませんでした。
その場で投資してもいいですし、持ち帰って検討して納得すれば投資してくださいという投資家に委ねるスタンスをとってくれていました。
以下から申し込むことができるので、気になっている方は話を聞いてみましょう。
BM CAPITALで利益が出た場合の税金は?
会社員ですと、月々の給料は会社が計算し、手取り金額のみを口座に振り込んでくれるというシステムとなっていますよね。
自分で株式投資などをする場合、税金としては、基本的には分離課税となります。
しかし、BMキャピタルなどヘッジファンドに投資をして、利益が出た場合はどのような税金体型になるのでしょうか。
BMキャピタルの組み入れ銘柄と投資事例
BMキャピタルは私募ファンドであり、組み入れ銘柄などを公開することは強制されていません。
同社はアクティビスト活動も行なっており、リアルタイムで銘柄を公開することにメリットは全くありませんが、
過去の運用成績、投資銘柄、アクティビスト活動などは四半期ごとに配布される報告書に掲載されています。
リアルタイムで公表はされませんが、資金額が大きいためどうしても投資している銘柄の大株主として名前が登場してしまいます。
萬世電機なんかは話題になっていましたね。真のお金持ちは自分でお金持ちだと証明せずとも、
どうしても公に名前が出てきてしまうとよく言われますが、BMキャピタルもそのような感じです。
まとめ
BMキャピタルについて纏めてきました。今回のポイントは以下となります。
- ヘッジファンドはオルタナティブ投資として重要性が高まっている
- BMキャピタルは日本で老舗の人気のヘッジファンド
- 暴落局面につよく安定した利益を積み上げているのが魅力的
- 投資対象の日本株は割安で上場企業数が多く投資機会が広がっている
- BMキャピタルの運用手法は伝統的なバリュー株投資
- ファンドマネージャーは事業経験もある東大卒外資系金融出身のエリート
- 出資スキームは完全に合法で運用歴の長さから詐欺は考えられない
- 最低出資金は1000万円に設定されているが、それ以下でも可能
以下から問い合わせることで詳しい話を聞くこともできますので、更に詳しく内容を知りたいという方は実際に聞いてみることをおすすめします。
今は時流に合わせてオンライン面談も対応しているそうですので、地方の方や外出を控えている方でも安全ですね!