どこまで上がる?評判の良いネクストウィン(愛称:nextWIN、大和証券で買える)の実態を解明

日本の投資信託(含むETF)分析

どこまで上がる?大和証券で帰る評判のネクストウィン(愛称:nextWIN)の実態を評価!

2022年8月8日

今回は評判が良いと筆者の知人が語っていた投信を取り上げていきたいと思います。筆者の周りには資産運用に力を入れている人が多いので、その分様々な話が入ってきます。

今回は一流投資銀行であるゴールドマンサックス証券が提供する「ネクストウィン」を取り上げます。

 

ネクストウィンとはどんな投資信託?

商品分類:

  • 単位型・ 追加型:追加型
  • 投資対象 地域:内外
  • 投資対象資産 (収益の源泉):株式

属性区分:

  • 投資対象資産:その他資産 (投資信託証券 (株式 一般))
  • 決算頻度:年2回
  • 投資対象地域:グローバル (含む日本)
  • 投資形態:ファンド・オブ・ファンズ
  • 為替ヘッジ:Aコース:限定ヘッジ、Bコース:なし

 

ファンド・オブ・ファンズで運用を行うファンドです。一般投資家では購入できないような海外投信を購入するなどして運用を行っていきます。

当然、ファンズオブファンズは、ネクストウィンが他投信を購入する際にも手数料がかかってきますので、ネクストウィンで運用するには手数料は高めにかかってくるのが通常です。

 

ファンドの特色と組入銘柄:将来のリーダー企業への投資

株式を主要投資資産とし、主としてテクノロジーの活用、または発展により恩恵を受け将来のリーダーになると期待される企業の株式に投資するとあります。

また、中小型株、新興国株式も含まれるとのことで、つまりはイケてる銘柄を俺達が発掘して投資するから心配するな、ということだと思います。

あまりこの分野に特化して、などというような投信ではありません。テーマ型ではないということです。

 

ファンドマネジャーの実力に自信がないとこのようなファンドは中々人気が出ませんが、どのようなポートフォリオになっているのか見てみましょう。

最新の6月末の情報です。

 

銘柄名 業種 比率
1 パロアルトネットワークス 米国 情報技術 3.40%
2 キンディー・インターナショナル・ソフトウェア・グループ 中国 情報技術 3.30%
3 ケイデンス・デザイン・システムズ 米国 情報技術 3.10%
4 オン・セミコンダクター 米国 情報技術 2.70%
5 SBAコミュニケーションズ 米国 不動産 2.60%
6 KLAコーポレーション 米国 情報技術 2.50%
7 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシズ 米国 情報技術 2.50%
8 マーベル・テクノロジー 米国 情報技術 2.50%
9 シラジー 中国 情報技術 2.40%
10 モトローラ・ソリューションズ 米国 情報技術 2.30%

 

ほとんどが米国株であり、情報技術セクターの銘柄です。2022年は金融引き締めですから、最も下落インパクトがある情報技術セクターに投資しているネクストウィンは正念場とも言えます。

下落後に二度と戻ってこない銘柄は多数ありますので。ポートフォリオ1位のサイバーセキュリティ企業であるパロアルトネットワークスの状況はどうなっているのでしょうか。

 

パロアルトネットワークス 株価

 

年初来で-8%程度となっています。サイバーセキュリティに特化したテーマ投信も以前に分析しましたが、非常に厳しい状況となっています。

 

2位のキンディー・インターナショナル・ソフトウェア・グループは年初来で-30%です。凄まじいですね。

 

キンディー・インターナショナル・ソフトウェア・グループ株価

ファンドの特色:ゴールドマン・サックス・グローバル・ フューチャー・テクノロジー・リーダーズ・ エクイティ・ポートフォリオが主体的に運用

ゴールドマン・サックス・グローバル・ フューチャー・テクノロジー・リーダーズ・ エクイティ・ポートフォリオ

 

ファンズオブファンドとしていますが、基本的にはネクストウィンは個人投資家から資金を集める箱として機能しており、実質的な運用はルクセンブルク籍のゴールドマンサックスファンドが運用をしています。

一部はアイルランド籍のゴールドマンサックス合同会社が短期金融市場証券で運用。

従い、ファンズオブファンドといっても、実際は1社で運用することになりますので、二重に手数料がかかるということも(多少はあると思いますが)、あまり懸念事項ではないかと思います。

 

ネクストウィンの手数料

アクティブファンドであり、インデックスファンドに比べると当然高くなります。一流証券会社のゴールドマンサックスが運用しているので、手数料は高くて然るべきでしょう。運用リターンが高いかどうかは別ですが。

ネクストウィンの購入手数料は購入時の基準価額に対して3.3%(税込)、信託報酬が年率1.7875%(税込)となります。

 

ネクストウィンの基準価格チャート推移、利回りとリスク(運用実績)

設定来基準価額推移

Bコース:為替ヘッジなし

 

20年2月に設定されたファンドと、非常に新しいファンドです。

中々新しいファンドは評価が難しいです。ポーカーの期待値と同じで、短期で勝っただけでは評価されず、長期で結果を出せるプレイヤーのみが評価されます。資産運用の世界も同様です。

設定された基準価額の10,000円から現在は13,859円となっています。これは為替ヘッジなしであり、円安の影響を大きく受けています。

 

円安

 

為替の影響が限定的なAコースが実際のネクストウィンの実力になりますが、想像通り3年の運用で11%程度しか上昇していません。

 

設定来基準価額推移Aコース

ファンドの本来の実力を示すAコース

 

2020年といえば、異次元金融緩和で大きく株価が上昇した時期であり、米国株に集中投資をしていてこの成績は物足りなさを感じますね。

まだまだ短期的な成績ですので、ネクストウィンがダメなファンドと言い切るには早すぎますが、運用方針とリターンの大きさが釣り合っていないと思います。

 

指数(インデックス)との比較

指数と比較してみましょう。アクティブファンドはインデックスに勝たなければならないという宿命を背負っています。

インデックスに負けるということは、アクティブファンドの存在意義が損なわれるからです。

 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)との比較が以下です。赤がネクストウィンですが、下落耐性に大きく問題が有ります。

 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)との比較

 

非常に厳しい結果に終わってしまいました。

テクノロジー関連のファンドですので、テクノロジー企業が主体である株価指数であるナスダックとも比較してみます。

ナスダックとの比較

 

ナスダックにも敗北しています。S&P500は米国全体の優良企業をバランスよく組み入れているので、今年はテクノロジー特化ファンドは不利であることは明白です。

しかし、株価指数であるナスダックに負けてしまっているのでは、少し厳しい評価を与える必要があると思います。

 

 

ファンドの今後とまとめ

ネクストウィンについてまとめてきました。

ナスダックにパフォーマンスは類似しており、そしてそのナスダックのパフォーマンスを大きく下回っている状況。指数に負けてしまってはアクティブファンドを購入する意義が有りませんので、ネクストウィンへの投資を検討するのは厳しいと考えます。

 

ネクストウィンの基準価額の下落タイミングがまさに米国の金融政策動向に連動しています。つまりは、金融引き締め時のディフェンスが非常に弱く、安心して運用を任せるのは厳しいファンドではないでしょうか。

個人投資家が自分自身で利益確定、購入時期の意思決定をする必要があり、少しでも間違えると損失を抱えてしまいます。

 

いずれにせよ、しばらく続くであろう金融引き締めが行われている今の時期にネクストウィンを購入判断をすることだけはありません。

 

 

締め括り

 

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資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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