日本の投資信託(含むETF)分析

コモンズ投信が新たに運用を開始した「」をわかりやすく評価する!コモンズ30ファンドよりも有望と評判だが実態はどうか?

日本にはひふみ投信やセゾン投信をはじめとして多くの独立系の投資信託が存在しています。独立系投資信託とは運用から販売まで一貫して行う投資ファンドです。

その中でも比較的有名な独立系投信としてコモンズ投信があります。以前、コモンズ投信については旗艦ファンドであるコモンズ30ファンドについてお伝えしています。

→ コモンズ投信のコモンズ30ファンドを徹底評価!評判のひふみプラスとの比較を通して検証する!

 

本日はコモンズ投信が新たに運用を開始している「ザ・2020ビジョン」について特徴やリターンについて分析していきたいと思います。

 

ザ・2020ビジョンの特徴とは?

ザ・2020ビジョンは以下の理念で運用が開始されたファンドです。

コモンズ投信は、2020年を起点に日本は大きく変わると考えています。ファンドの名前でもある「20-20vision(twenty-twenty vision)」には、20フィート(約6m)先まで見通せる「正常視力」という意味があり、『ザ・2020ビジョン』は、この先の日本に起こる変化をしっかり見通したいという想いを込めました。なお、信託期間は無期限で、常に5-10年先を見据えた運用を行いますので、2020年に運用を終了する予定はありません。

参照:コモンズ投信

 

定性面と定量面の両面から銘柄を厳選

ザ・2020ビジョンは定性面と定量面の両面から銘柄を選定しています。

 

【定性面】

✔︎中長期的な成長を実現できそうか?
✔︎時代の変化に対応できそうか?

【定量面】

✔︎PER、PBR、配当利回りなどのバリュエーション指標
✔︎ROEや利益成長率、利益率などの利益指標

 

まあ、この選定はどのファンドも行なっているので特段特筆するものではありません。

株式と現金の比率を機動的に入れ替え

ザ・2020ビジョンは株式と現金の比率を組み替えて、相場変動時に対処しています。

ザ・ビジョン・2020の機動的なポートフォリオの調整

 

相場が高値警戒感があるときは現金比率を高くしてリスクに備えるということですね。しかし、これは諸刃の剣です。

株価が上昇を継続するときというのはバリュエーションにかかわらず上昇を続けるからです。機会損失となってしまうリスクも多大に抱えていることは想定した方が良いでしょう。

2022年末現在は株式比率は98%とほとんど株式の集中投資する状況となっています。

 

比較的少ない50銘柄に厳選投資

「ひふみ投信」のように純資産規模が大きくなると200銘柄以上に分散投資をしています。

200銘柄以上に分散すると結果的に日経平均株価と同じ動きをすることとなりアクティブリターンを獲得することが難しくなります。

実際、直近ひふみ投信は日経平均株価とほとんど同じ動きとなってしまっています。

ザ・2020ビジョンは50銘柄と比較的分散して投資を行っています。

 

構成上位10銘柄

以下は最新の2021年7月末時点での構成上位10銘柄です。

 

順位 銘柄 構成比率
1 任天堂 3.2%
2 村田製作所 3.0%
3 ソニーグループ 2.9%
4 KADOKAWA 2.9%
5 レーザーテック 2.8%
6 FOOD&LIFE COMPANY 2.7%
7 リクルート 2.6%
8 エムスリー 2.5%
9 TDK 2.5%
10 日本電産 2.5%
合計 27.6%

 

日本を代表する銘柄で占められています。上位10銘柄で27.6%となっているため、そこまで大きく特定銘柄に偏在しているというわけではなさそうです。

以下は業種別構成比率ですが情報通信と電気機器のハイテク業種で40%という比率となっています。

ザ・2020ビジョンの業種別構成比率

 

アクティブ投信の中では比較的に低い手数料体系

以下はコモンズ投信の手数料体系ですが、購入手数料はなく信託手数料も比較的低い手数料体系となっています。

購入手数料:なし(=ノーロード)
信託手数料:年率1.265%(税込)

 

ザ・2020ビジョンの運用実績

では肝心のリターンについてみていきたいと思います。

ザ・ビジョン2020の基準価格の推移

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
トータルリターン ▲12.54% 11.19% 10.94%
標準偏差 20.36 25.89 22.43

 

過去5年の平均年率リターン10.94%とリスク22.43%から考える今後1年のリターンは以下となります。

 

平均リターン:10%
リスク(=標準偏差):22%


【68.3%の確率】

平均値±標準偏差の範囲に収まる

△12%(=10%-22%)

32%(=10%+22%)


【95.4%の確率】

△34%(=10%-22%×2)

54%(=10+22%×2)

【99.7%の確率】

平均値±(標準偏差×3)の範囲に収まる

△56%(=10%-22%×3)

76%(=10+22%×3)

 

標準偏差が大きいのである程度の損失が発生することも十分と警戒しないといけません。

 

日経平均株価や他の独立系投資信託とも比較

それでは日経平均や他のファンドと比較していきたいと思います。

青:ザ・2020ビジョン
赤:日経平均株価
緑:ひふみ投信
黄:コモンズ30

 

ザ・2020ビジョンと他のファンドとの比較

 

上記はザ・2020ビジョンが運用開始した2014年からのリターンですが、ひふみ投信と同様のリターンとなっています。

ただ、ひふみ投信はカンブリア宮殿に取り上げられて以降、運用方針が変更となり残念ながらリターンが下がっています。直近3年でみるとザ・2020ビジョンが頭一つ抜けています。

 

過去3年のザ・2020ビジョンと他のファンドとの比較

 

 

ハイテク産業に大きいポーションを投資しているザ・2020ビジョンに優位な環境だったことが大きく影響しています。

しかし、2021年に入ってハイテク銘柄が世界的に調整を行なっており厳しい環境が続いています。

 

過去1年のザ・2020ビジョンと他のファンドとの比較

 

以前、お伝えした情報エレクトロニクスファンドでも同じことがいえますが、特定の産業に集中投資をしていると高いリターンを得る局面もありますが、軟調な結果となることもあるのです。

 

まとめ

コモンズ投信が運用するザ・2020ビジョンについて分析を行なってきました。

✔︎ 定性面、定量面から分析
✔︎ 50銘柄に比較的均等に分散投資
✔︎ 他の独立系投信より高いリターンだが標準偏差が大きく下落幅も大きい
✔︎ 2021年にはいってから軟調な成績が続いている

資産運用において重要なのは安定してリターンを積み上げていくことです。以下で筆者が投資しているファンドを含めて資産を守りながら育てる先についてお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

締め括り

 

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おすすめ投資先ランキング

長期で資産を着実に育てる

 

資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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