日本の投資信託(含むETF)分析

【愛称:クアトロ】投資信託「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」とは?特徴や今後の見通しを含めて評価する。

ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンドはMorning Starのバランス型部門の最優秀ファンド賞に輝いた投資信託です。

ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンドはモーニングスターのバランス型部門の最優秀ファンド

 

同投資信託は「クアトロ」の愛称の名で親しまれています。

本日はクアトロがどのような特徴の投資信託なのかをお伝えした上で、リターンと今後の見通しについてお伝えしていきたいと思います。

 

ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド(愛称:クアトロ)の特徴とは?

それでは投資信託「クアトロ」の特徴についてみていきたいと思います。

株式だけでなく債券やオルタナティブ資産に投資

多くの投資信託は株式市場に特化したポートフォリオを組成しています。

しかし、クアトロは株式だけでなく、債券、更にはオルタナティブ資産にも投資を行なっています。現在の配分は以下となっています。

 

構成比
株式 24.2%
債券 36.8%
オルタナティブ 15.7%
キャッシュ 23.3%

 

債券とキャッシュで50%という比較的安全性を重視したポートフォリオとなっています。過去からの各ポーションの比率の推移は以下となります。

投信クアトロのポートフォリオの資産別構成比率の推移

先ほどはさらっと流しましたが、オルタナティブ投資って何?

と疑問に思われた方もいらっしゃると思います。次の項目でオルタナティブ投資について説明していきたいと思います。

 

オルタナティブ投資とは?

オルタナティブ投資というのは伝統的な投資先である株式や債券とは異なる動きを行う資産です。代表的なものとしては以下があります。

✔︎ ヘッジファンド
✔︎ 未公開株 (PEファンド)
✔︎ 不動産
✔︎ 商品(金や原油)

ヘッジファンドというのはどのような局面でもリターンを狙うことを目的として運用している「絶対収益型」のファンド形態です。

 

 

ちなみに、20年以上年率10%以上のリターンを出しているハーバード大学のポートフォリオに占める比率は36%と最大ポーションになっています。

ハーバード大の年金基金のポートフォリオに占める高いオルタナティブ投資の比率

 

 

筆者もヘッジファンドに一番多くのポーションを投資しながら資産を守りつつ安定的に資産を増やしてきています。

以下で筆者が投資しているヘッジファンドについてはお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

【BM CAPITAL】BMキャピタルを長期投資家の目線で解剖!コロナショックも無傷で乗り切る安定性抜群のヘッジファンドの実態に迫る。

 

クアトロが投資を行なっているオルタナティブファンドは以下となります。

自社が運用を行なっているヘッジファンド型のファンドを組み入れているということですね。

クアトロファンドのオルタナティブ投資ポーション

 

ファンド・オブ・ファンズ形式で運用する意図

クアトロはピクテが運用する多くのファンドに投資して分散するファンドに投資するファンドです。このような形式をファンド・オブ・ファンズ形式と呼びます。

代表例としてはセゾン資産形成の達人ファンドがあります。

クアトロが投資している株式ポーションのファンドは以下となります。全てのファンドに信託報酬が発生します。

クアトロの株式ポーションに投資しているファンドの信託報酬

 

つまり、これらのファンドに投資した瞬間に信託報酬を支払い、さらにクアトロ自体にも手数料が発生しています。

 

【クアトロの手数料形態】

✔︎ 購入手数料:3.85% (税込)
✔︎ 信託手数料:年率1.1275% (税込)

 

つまり、二重で手数料が発生していることになります。概算で年率2%の信託手数料が発生することになります。

この水準は他のアクティブ型投信の中でも高い比率となります。

ファンド・オブ・ファンズ形式で運用している場合は、実質的な手数料の負担についても考える必要があるのです。

 

 

投信「クアトロ」の運用実績

では肝心のクアトロの運用実績についていていきたいと思います、以下は運用が開始となった2013年12月以降のチャートとなっています。

投資信託クアトロの基準価格の推移

 

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
トータル
リターン
7.95% 4.46% 3.54%
標準偏差 3.79 4.61 3.79

 

過去5年の平均年率リターン3.54%とリスク3.79%から考える今後1年のリターンは以下となります。

平均リターン:3.54%
リスク(=標準偏差):3.79%

【68.3%の確率】

平均値±標準偏差の範囲に収まる

△0.25%(=3.54%-3.79%)

7.33%(=3.54%+3.79%)


【95.4%の確率】

平均値±(標準偏差×2)の範囲に収まる

△4.04%(=3.54%-3.79%×2)

11.12%(=3.54%+3.79%×2)

【99.7%の確率】

平均値±(標準偏差×3)の範囲に収まる

△7.83%(=3.54%-3.79%×3)

14.91%(=3.54%+3.79%×3)

 

他のファンドに比べてリターンは低いですが、リスクが低いので最大損失が抑えられているのが魅力です。

ただ、最大損失を抑えながらも年率10%以上のリターンを狙えるファンドもありますので以下参考にしていただければと思います。

 

 

 

クアトロの今後の見通し

それでは今後の見通しについてみていきたいと思います。今現在最もクアトロがポートフォリオに組み入れているのが債券です。

 

構成比
株式 30.2%
債券 36.7%
オルタナティブ 17.8%
キャッシュ 15.4%

 

現在、先進国で最大の利回りを出していた米国ですら、コロナ対策として金融緩和によって長期金利であっても0%近傍となっていました。

しかし、米国でインフレが発生したことによって金利は現在急上昇してきています。金利が高くなるということは債券の価格が下落することを意味します。

米国の長期金利の推移

 

そんな、危険な債券に40%近くを投資してしまっているのです。

債券に多くを投資しているファンドへの投資は正直言って魅力的とはいえません。

 

一方、株式も同様に金融引き締めで期待できません。ただ唯一残されたオルタナティブポーションは伝統的資産とは異なる動きをする投資先なので期待できます。

以下では最も有名なオルタナティブ投資について期待できる投資先をランキング形式でお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

 

まとめ

では今回のポイントについて纏めると以下となります。

✔︎ 株式だけでなく債券やオルタナティブ投資先にも分散投資している
✔︎ ファンド・オブ・ファンズ形式で二重で手数料が取られている
✔︎ リターンは低いがリスクも低く最大損失は抑えられる
✔︎ ただ、現時点で債券に投資をしているのは非合理的と考えられる

株式投資を主としながらも、安定した高い運用を行うファンドについてもまとめていますので参考にしていただければと思います。

締め括り

 

堅実複利運用

おすすめ投資先ランキング

長期で資産を着実に育てる

 

資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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