ヘッジファンド

ヘッジファンド証券とは?投資する価値があるのかを評判を含めて徹底解説!

2022年5月17日

ヘッジファンドへの投資を考えている方であればヘッジファンド証券という名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?

名前から想像すると、まさにヘッジファンドを豊富に取り揃えているような名前ですよね。

 

本日はヘッジファンド証券がどのようなサービスを提供しているのか?

投資する価値はあるのか?

という点についてお伝えしていきたいと思います。

 

ヘッジファンド証券とは?

ヘッジファンド証券はヘッジファンドを運用している会社ではなく、ヘッジファンドを販売している会社です。

実際に運用しているのは「エピック・パートナーズ・インベストメンツ株式会社」という日本のヘッジファンド会社です。

 

投資信託に置き換えるとわかりやすいですね。運用している会社と販売している会社が異なりますのでヘッジファンド証券は販売会社ということになります。

ヘッジファンド証券の概要は以下となります。第1種金融商品取引業を取っているので証券会社として名乗ることができるわけですね。

 

商号等 ヘッジファンド証券株式会社
本社所在地 〒100-0013
東京都千代田区霞が関3-2-1
霞が関コモンゲート西館32階
連絡先 TEL:03-3539-5244
代表者 代表取締役 植頭 隆道
設立 2010年6月9日
加入協会 日本証券業協会
一般社団法人第二種金融商品取引業協会
主な事業 第一種・第二種金融商品取引業
登録番号 関東財務局長(金商)第2580号
開示資料 業務及び財産の状況に関する説明書

参照:ヘッジファンド証券

 

契約時の手数料が1%、年間管理手数料が1%-1.5%となっています。金融商品取引業に登録していることから、詐欺である可能性はありませんね。

一方の運用会社であるエピック・パートナーズの会社概要は以下です。

 

商号等
エピック・パートナーズ・インベストメンツ株式会社
本社所在地 〒100-0013
東京都千代田区霞が関3-2-1
霞が関コモンゲート西館32階
連絡先 TEL:03-5521-8821
代表者 代表取締役 武 英松
設立 平成17年4月14日
主な事業 投資運用業・投資助言業
登録番号 関東財務局長(金商)第432号

参照:エピック・パートナーズ

 

管理報酬が年間3%、成功報酬が運用益の20%となっています。

気になったのが本社所在地が全く同じということですね。あくまで推測ではありますが、手数料をダブルで徴収するために敢えて分けているという考え方もできなくもないですね。

 

そもそもヘッジファンドとは?

ヘッジファンド証券が取り扱うヘッジファンドを紹介する前に、簡単にヘッジファンドとはどのような形態なのかという点について復習していきます。

 

ヘッジファンドは如何なる相場環境でもプラスのリターンを追求する絶対収益型のファンドです。

投資信託は公募ファンドで大々的に宣伝を行えますが、ヘッジファンドは紹介によって募集する私募ファンドです。

 

 

 

ヘッジファンドは海外では既に主流な投資先となっており、高いリターンを実現し続けているハーバード大などの年金基金も積極的に採用しています。

リターンが高いだけでなく、通常の株式市場と異なる動きをすることからポートフォリオの安定性を実現する投資先として注目を集めているのです。

 

実際、以下の通りヘッジファンド全体の動きS&P500指数を上回るリターンを低いリスクで実現しています。

つまり高いシャープレシオを実現しているということですね。

ヘッジファンドは株価指数よりリスクを抑えて高いリターンを出している

 

下落局面でも底堅い動きをしているのが素晴らしい点ですね。

実際、筆者もポートフォリオの主軸としてヘッジファンドを採用しており安定的に資産を成長させることに成功しています。(後述)

 

ヘッジファンド証券が取り扱うヘッジファンド

それでは愈々。ヘッジファンド証券が取り扱うヘッジファンドについてお伝えしていきたいと思います。

 

既に償還されたエピック・ヘッジファンド・セレクション1とは?

ヘッジファンド証券のHPに書かれている「エピック・ヘッジファンド・セレクション1」というファンドは既に償還済みとなっています。

今、募集中のファンドについてはHPには記載されていません。(後述します)

 

エピック・ヘッジファンド・セレクション1は3つのファンドに投資するファンド・オブ・ファンズ型のヘッジファンドです。セゾン投信と似ていますね。

 

エピック・ヘッジファンド・セレクション1の運用図

 

 

手数料は以下の通りとなっています。

初期費用:1%-3%
運用コスト:年間約2%
ファンド諸経費:1.655%-2.175%
成果報酬:成功報酬の20%

 

手数料は一般的なヘッジファンドに比べて高いわけではありませんが、重要なのは成績であることは言を待ちません。

以下はエピック・ヘッジファンド・セレクション1の成績です。2011年から2018年の成績ですが、まさかの元本割れを引き起こしています。

エピック・ヘッジファンド・セレクション1のチャート

 

2011年から2019年は相場が基本的に堅調であり、米国株価指数は3倍、TOPIXは2倍になっています。市場平均に圧倒的に劣後している成績となっているのは問題ですね。

 

青:S&P500指数(米国株価指数)
赤:TOPIX(日本株価指数)

2011年からの米国株と日本株

 

 

では今運用されているファンドはどうなのでしょうか?

現在ヘッジファンド証券では今からお伝えする2つのヘッジファンドを取り扱っています。両者ともエピック・パートナーズ・インベストメンツが運用をおこなっています。

 

ヘッジファンド4号(エピック・バリアント・ファンド)

ヘッジファンド4号は所謂マーケットニュートラル戦略を行なっているファンドです。

マーケットニュートラル戦略は割高となっている資産を空売りして、割安になっている資産を購入することで収益獲得を目指す手法です。

 

ニュートラルという名前から分かる通り、空売りしているポジションと、買い持ちしているポジションの総量をできる限り等しくする戦略をとっています。

またレバレッジに関しては最大3倍までかけるという運用方針となっています。肝心の運用成績は以下の通り市場平均並みの成績となっています。

エピック・バリアント・ファンドのリターン

 

頻繁に暴落を繰り返しながらも資産を堅調に伸ばしていますね。

エピック・ヘッジファンド・セレクション1の最低出資額が100万円でありましたが、エピック・バリアント・ファンドの最低出資額は1000万円となり敷居は高くなっています。

手数料は以下の通りとなっています。

 

購入手数料:1.1%
管理手数料:1.65%+3.00%=4.65%
成功報酬:20%

 

確かに素晴らしい成績ではありますが、リターンは正直物足りないものを感じます。

筆者はヘッジファンド4号を超えるリターンを暴落することなく叩き出しているファンドを自分のポートフォリオの核として資産を形成しています。

以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

 

ヘッジファンド5号(フェイス・オブ・ジャパン・ファンド)

運用手法はロングショート戦略で割高のものを空売りして、割安のものを購入することで利益をあげる典型的な手法です。

マーケットニュートラル戦略と異なるのは、空売りと買い持ちの合計が同じではないということですね。

 

運用歴は短く2019年3月から運用を開始して2019年度の成績は▲4%とTOPIXを下回る成績となっていました。

手数料は4号と同じく以下の通りとなっています。

 

購入手数料:1.1%
管理手数料:1.65%+3.00%=4.65%
成功報酬:20%

 

ヘッジファンド証券の総評

ヘッジファンド証券は金融証券取引業を取得しており詐欺の可能性はありませんが、取り扱っているファンドは過去のファンドを含めて良質とは言い難いです。

唯一結果を残しているエピック・ヘッジファンド・セレクション1は何度も暴落を経験しておりTOPIXと遜色のない成績となっています。

 

せっかくヘッジファンドに投資をするのであれば、下落耐性が強く安定したリターンのファンドに投資をした方がよいでしょう。

 

 

締め括り

 

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おすすめ投資先ランキング

長期で資産を着実に育てる

 

資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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