【口コミ・評判】ヘッジファンドダイレクトの魅力とは?アブラハム時代に業務停止命令?手数料や投資方法も紹介!

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【口コミ・評判】ヘッジファンドダイレクトの魅力とは?アブラハム時代に業務停止命令?手数料や投資方法も紹介!

2022年10月11日

ヘッジファンドへの投資を考えている方はヘッジファンドダイレクトについて気に成っている方も多いのではないでしょうか?

筆者もタクシーに乗ることがあるのですが、よくヘッジファンドダイレクトの宣伝を目にします。以下の宣伝を見たことがある方は結構多いのではないでしょうか?

 

 

因みに、この港区にいそうな顔の女優は高田有紗さんという方らしいです。

ヘッジファンドダイレクトといえば、タクシーに乗っていると派手なCMが流れますよね。

しかし、実態はどうなのでしょうか?今回調べてみました。

 

ヘッジファンドダイレクトとはどのような会社なのか?

企業名 ヘッジファンドダイレクト株式会社
Hedgefund Direct Co., Ltd
所在地 〒100-0004
東京都千代田区大手町1-5-1
大手町ファーストスクエア ウエストタワー 18F
代表取締役社長 高岡壮一郎(詳細後述)
その他役員 社外取締役:横山直樹
東京大学卒。日興証券にて常務取締役を歴任監査役
アクサ生命保険株式会社にてファンドマネージャー等を歴任
事業内容 ヘッジファンド投資助言事業
自分年金サポート事業
株主 100%をあゆみトラスト・ホールディングス社が保有

 

ヘッジファンドダイレクトは「平均年利10%以上10年間以上継続」の実績がある海外有名ヘッジファンドを購入したいという個人投資家を支援している会社であると謳っています。

 

ヘッジファンドダイレクト株式会社(関東財務局長(金商)第532号)は、「平均年利10%以上10年間以上継続」の実績がある海外有名ヘッジファンドを購入したいという個人投資家を支援しています。

2008年の創業以来、富裕層を中心に数千名のお客様をご支援しており、投資助言契約額累計957.4億円で国内最大手(*2020年12月末現在)の実績があります。

ファンドから手数料をもらわずに、投資家側からのみフィーを頂戴する中立的な立場で投資助言を提供しており、助言契約継続率は97.0%でお客様に高い評価をいただいております。

機関投資家に選ばれる海外有名ヘッジファンドに個人投資家でも最低投資単価2000万円から投資できる機会をご提供しております。確かな実績を重視して安心した資産運用を目指したい方は、お気軽に資料請求・無料相談にお申込みください。

 

支援とは何を指すのでしょうか?支援とはあくまで綺麗な言葉であり実態は以下です。

日本の個人投資家に海外のヘッジファンドを紹介して投資家側からフィーを貰い利益を得るビジネスモデルであるということです。要するに、仲介業です。

日本の個人投資家で海外のヘッジファンドを購入したいけどコネクションがないという人と海外ヘッジファンドの橋渡しとなる存在といえるでしょう。著名ファンドを紹介できると謳っています。

 

アブラハム・プライベートバンク時代に金融庁から行政処分を受ける

ヘッジファンドダイレクトの前身はアブラハム・プライベートバンクです。

社名はそこまで有名ではありませんが「いつかはゆかし」というサービスの名前は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?

よく筆者も通勤の際に電車のつり革広告で掲載されているのを見た経験があります。

「いつかはゆかし」は特定のファンドラップを購入するよう顧客を誘導して手数料報酬をファンドラップ会社から受け取っていました。

 

通常、特定の金融商品を販売するには金融商品販売業者としてのライセンスが必要ですが、アブラハム・プライベートバンクは無登録のまま販売していました。

具体的には第一種金融商品取引業又は第2種金融商品取引業が必要なのです。

結果として証券取引等監視委員会から金融商品取引法違反と判断を受けて「6ヶ月の業務停止命令」と「業務改善命令」がだされました。

 

金融庁は11日、投資助言会社大手のアブラハム・プライベートバンク(東京・港)に対し、同日から2014年4月10日まで6カ月間の業務停止命令を出したと発表した。金融商品取引業の全業務を停止させる。併せて同社が関与したすべてのファンドについての取り扱い状況の報告など7項目に渡る業務改善命令を出した。顧客保護のため、投資顧問契約の解約業務は続けさせる。

アブラハムは「いつかはゆかし」という老後資金を毎月積み立てる会員制サービスを展開。金融庁は金融商品販売事業者の登録をせずに海外ファンドを事実上販売したり、事実と異なる広告を出すなどの行為を金融商品取引法違反と認めた。アブラハムを巡っては証券取引等監視委員会が3日、同社を行政処分するよう金融庁に勧告していた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

引用:日経新聞

 

海外ファンドを販売事業者登録なしで販売し、事実とも異なる広告を出していたとのことです。常に広告で話題になる会社なのですね。

 

行政処分に対するアブラハムの改善内容

では実際、どのようにアブラハム側は対応したのでしょうか?

アブラハム・プライベートバンクへの行政処分に対する改善内容一覧から紐解いていきます。

 

改善1.コンプライアンス体制の強化と新規紹介の停止

まず法令理解が浅かったことを反省して外部から金融業界20年以上の役員を2名迎え、更に非常勤監査役を加えて法令遵守体制を強化。

更に、一番根幹の問題である新規の海外ファンドの紹介を中止して、既存顧客に対する助言とサポートにのみを行うことに業容を変換。

 

改善2.事実に相違する問題のある広告の改善

金融庁からは著しく事実に反する表示が含まれる広告を出していることに対しても指摘がなされていました。

そこで広告等企画責任者として広告に精通している管理職の社員を新規に採用し、広告等に関する規定の見直しを行ったそうです。

 

ヘッジファンドダイレクトが誕生

結果として金融庁から改善を認めてもらったわけですが、新規で海外ファンドを紹介することができない業態となりました。

そこで新たに社名を2016年1月にヘッジファンドダイレクトに変更した上で、

金融商品取引業の資格を取得してアブラハム・プライベートバンク時代の海外ファンドの紹介を再開したということになります。

 

代表の高岡壮一郎氏とは?

ヘッジファンドダイレクトの社長は高岡壮一郎氏が務めています。

高岡氏の簡単な経歴は以下となります。

東京大学経済学部卒業後に三井物産株式会社に入社し海外投資審査やIT分野の事業開発を担当されていたそうです。

エリート商社マン出身ということですね。

2005年に旧アブラハム・プライベートバンクを立ち上げ先ほどお伝えした日本最大級の富裕層限定サービスのYUCASEEを運営するに至っています。

法令違反は由々しいことではありますが、短期間で事業を立ち上げて成長させる力は流石と評すべきでしょう。

 

2018年にはブロックチェーン技術を活用した社会貢献型エコシステムを促進するSocial Good Foundationを設立しています。若手敏腕事業家ですね。

因みに2019年にはスタンフォード大学のMBAを取得しています。

因みに以下の書籍も出版しています。積極的ですね。

✔︎ 富裕層のNo.1投資戦略
✔︎ 富裕層はなぜYUCASEE(ゆかし)に入るのか?

 

 

リーマンショックのあった年に+55%?取り扱いファンドの投資手法と運用成績

ホームページに記載のあるヘッジファンドの成績を見てみましょう。

 

ファンドA ファンドB ファンドC
リターン 17.7% 10.7% 5.7%
シャープレシオ 0.63 0.54 1.76

 

グローバルマクロ戦略のヘッジファンドAの成績は平均利回りが17.7%。非常に高いですね。約14年運用してこの利回りは驚異的です。

グローバルマクロ戦略といえば、ジョージ・ソロスのヘッジファンドが有名ですね。

ヘッジファンドの戦略については以下の記事でまとめています。

➡︎ ヘッジファンドのとる空売りの仕組みとは?ロング・ショート戦略やマーケットニュートラル戦略やグローバルマクロ戦略についてわかりやすく解説。

 

 

続いてヘッジファンドBをみていきましょう。

こちらの平均利回りは10.7%です。リーマンショックがあった2008年に+55%ですか。

その頃からAI運用で...ジム・シモンズのメダリオンファンドかな?と思いましたが、同社の年率平均リターンは驚異の63.3%なので違いますね。

こんな伝説的な運用結果を出していますが、ググっても出てきませんでした。この中のどれかだとは思うのですが。

HFM US performance awards winners

 

 

ヘッジファンドCは平均利回りが5.7%。

一つ目のファンドを紹介して欲しいですよね。海外に送金するなどリスクを取るのですから。

 

求めているファンドを紹介して貰えるのか?

ヘッジファンドダイレクトに相談して、先ほどのAファンドのように素晴らしい成績のヘッジファンドを紹介してもらえたらよいのですが、実際はそうならないでしょう。

以下はヘッジファンドダイレクトのHPに記載されている文言です。

 

上記ファンドは当社の投資助言対象ファンドの一例です。10万本のデータベースから独自アルゴリズムに基づき、お客様に最適なファンドを提案しています。

参照:ヘッジファンドダイレクトHP

 

「お客様に最適なファンド」と都合のよいことを言っていますが、要は顧客の顧望通りのファンドを紹介して貰えるというわけではないことを暗示しています。

10万本のデータのなかからヘッジファンドダイレクトが紹介できて、なおかつフィーが多く見込めるファンドを紹介されるというのが実態といったところでしょう。

 

ヘッジファンドダイレクトの口コミ・評判

CMのインパクトが強すぎるため、広告関連の口コミ、評判ばかりでした。

実際に運用している人の評判はなかなか出てこないものですね。

 

最低でも2000万円からの出資なので平均すると5000万円程度であることが推察されます。(基本は1億円以上が相場となっています)

1000億円分の実績と記載されていますので割り返すと富裕層2000人ほどが顧客ということが推察されます。

それなりにいそうですが、生の声はなかなか出てきていません。

 

 

先ほどお伝えした通り、アブラハム・プライベートバンクがヘッジファンドダイレクトの前身の会社となっています。

アブラハム時代の悪いイメージがいまだにつきまとっている感が否めないですね。

メディアも悪乗りした「いつかはゆかし」の罪

 

ファンドの投資方法と最低出資金額

ヘッジファンドダイレクトのHPに資料問い合わせがあるのでその後面談となっています。本社は東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー18Fです。

また、最低2000万円から出資を受け入れてくれるファンドも紹介しているそうです。ヘッジファンドの中では比較的低い金額といえるでしょう。

 

手数料はいくら?

手数料形態は以下となります。

 

投資開始時

初年度の投資助言料:3.3%(税込)
行政書士と海外送金:21,000

いわゆる購入手数料的な費用が発生するわけですね。

 

運用中に発生する手数料

運用中には以下の手数料が発生します。

ファンドの信託報酬:年率2%程度
2年目以降に発生する投資助言料:年率3.3%(税込)
成功報酬手数料:運用利益に対して20%-40%(ファンドによる)

つまり1年目は信託報酬約年率2%、2年目以降は信託報酬約年率2%に投資助言料3.3%を加えて5.3%が発生することになります。

これに加えて成功報酬が発生するということですね。

ただ、手数料を上回るリターンをしっかりだせていれば問題ありません。

 

解約時の手数料

解約時にも以下の手数料が発生します。

1年未満に解約:解約直前の評価額の3.3%(税込)
2年未満に解約:解約直前の評価額の2.2%(税込)
3年未満に解約:解約直前の評価額の1.1%(税込)

1年未満に解約すると初年度の助言手数料、信託報酬、解約手数料で約9%の手数料ということになりますね。

長期保有を前提とした手数料体系となっています。

 

税金面をチェック

税金に関しては投資家の状況により変わってきますので、基本的には税理士などに相談した方が良いと思います。

基本的には出金時の利益に対して20.315%のキャピタルゲイン税がかかり申告分離税となります。

出金時にはまだ税金が支払われていない金額が戻ってくるので、そこから納税が必要となります。

 

国内にも優れたヘッジファンドは存在している!

ヘッジファンドダイレクトが紹介しているのは海外のヘッジファンドです。海外のヘッジファンドは魅力的なものも多いのですが二つのデメリットがあります。

まず、1つ目は最低投資金額の高さです。通常、海外のヘッジファンドは最低出資金額が1億円以上となっています。

つまり出資をする閾値が非常に高いのです。限られた富裕層にだけ開かれた門戸が開かれているのです。

 

実際に問い合わせてみたものの出資資格がないと断られる可能性が非常に高いことは念頭に置いておきましょう。

そして、2つ目は運用資産規模が大きかったり、著名なファンドだからといって必ずしも成績が良いとは限らないという点です。

例えば世界で最も規模が大きく有名なヘッジファンドとしてレイダリオ氏が運用する「ブリッジウォーターアソシエイツ」が挙げられます。

運用資産額は$140bilつまり15兆円に達しています。

しかし、規模が大きすぎると魅力的な投資先を見つけるのが難しくなり成績が低迷する傾向にあります。ブリッジウォーターも例外ではありません。

 

210億ドル(約2兆3000億円)規模を運用する米カリフォルニア州オレンジ郡の年金基金は、資産家レイ・ダリオ氏のヘッジファンドを投資先から外す可能性を検討している。ダリオ氏のファンドは過去16年間の大半において、運用成績がベンチマークを下回っている。

オレンジ郡職員退職年金基金(OCERS)は、ダリオ氏率いるブリッジ・ウォーター・アソシエーツのファンド「ピュア・アルファ」に投資しているが、2005年より後のリターンは年率4.5%と、ベンチマークを約2.5ポイント下回る。同基金のコンサルティング会社メケタ・インベストメント・グループの文書をブルームバーグが確認した。過去5年間にピュア・アルファのリターンがOCERSの目標を上回ったのは一度のみ。過去7年、および過去10年のベースではいずれも目標に届いていない。

参照:Bloomberg

 

これは日本のひふみ投信でも同じことがいえます。ひふみ投信も運用資産が小さい時は運用成績が好調だったのですが、

有名になり規模が大きくなるとリターンがおち日経平均以下の成績になってしまっています。

 

(参照)不調で終わったと囁かれる「ひふみ投信」や「ひふみプラス」はやめたほうがいい?評判のBMキャピタルとの類似点と比較しながら分析。

 

本当に魅力的なファンドは運用資産額が大きすぎず、卓越した才覚をもったファンドマネージャーが運用しているものとなります。

以下で、その観点から魅力的なヘッジファンドをランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

国内にも上記の条件を満たし、安定して素晴らしいリターンを出し続けているファンドも存在しています。

以下でランキング形式でまとめていますので参考にしていただければと思います。

 

 

まとめ

海外のヘッジファンドに投資ができるということで非常に魅力的に感じますが、二点気になっていることがあります。

一つ目は運用リターンが良いヘッジファンドをHPに基本的には掲載すると思うのですが、一つしか信頼できる平均利回りを出しているファンドがありませんでした。

また、実際に紹介して貰える可能性は低いといえます。

 

(ファンドBに関しては特殊)

投資は長期にわたって損を出さずに複利運用していくことが最も大切ですが、平均利回り10%程度であれば、

わざわざ投資助言手数料を払ってまで海外のヘッジファンドに投資をするかどうかが疑問でした。国内で良いのではないでしょうか。

また、二つ目はどうしても業務停止命令をした過去が気になってしまいます。

やはり信用しきれない部分あり、無理して海外ヘッジファンドを購入する理由もないと思いました。

 

締め括り

 

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資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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