最近は日本人の中でも投資が少しずつ浸透していき投資に興味を持ち始めた方もいらっしゃると思います。
とはいっても結局どのような投資を行えばいいいのか迷っている方は多いのではないでしょうか?
ある人は身近な同僚がやっているという理由でFXに最初に入っていく方もいらっしゃるでしょう。
また、ある人はいきなり不動産投資営業の電話にのって不動産投資を行なっている人もいらっしゃるでしょう。
今回は実際に投資するのであれば何が王道なのか?
一番儲かる投資とは何なのか?という点についてデータを用いながら分かりやすく解説していきたいと思います。
FXは身近だか非常に危険!
FXは日本で最も身近な投資の一つと思われています。しかし、残念ながらFXは投資ではありません。
FXの本質はギャンブルなのです。FXは詰まるところ、上がるか下がるかを当てるゲームです。残念ながら敗者と同数の勝者が存在します。
つまり勝率は理論的には50%なのです。筆者も仕事で為替トレーダーを行なっていましたが、為替の方向感を読むのは容易ではありません。
→ FX(外国為替証拠金取引)で1000万以上を運用するのは絶対NG。通貨取引で資産を溶かしてしまう前に、適切な投資先を選ぼう!
為替は金利、経済環境、地政学的リスク、株式市場の動向と影響を受ける変数が多く、なかなか予想することができないのです。
毎期各金融機関から為替見通しのレポートを受け取っていましたが、分析に特化したプロの専門家でも当てる確率はほぼ50%でした。
レートが上下する可能性は半々でもスワップポイントが受け取れるという反論をする方もいらっしゃいますが残念ながら的外れです。スワップポイントは簡単にいうと金利差です。
金利が高い国はインフレ率も高いので、その分通貨価値が減価する可能性が高いのです。
つまりスワップポイントを加味して勝率は50%なのです。(正確には金融機関に手数料を取られているの期待値はマイナスです)
不動産投資の営業には気をつけろ!
よく会社で残業している時に不動産投資の営業電話がかかってきて応対したという経験を持っている方はいらっしゃるのではないでしょうか?
彼らが勧めてくる投資は危険なものがありますので注意をしましょう。
筆者が試しに営業の話を聞いてみたのですが、彼らが進めてきたのは個人の新築マンションの一室でした。表面利回りは3%-4%の圧倒的に低い物件でした。
表面利回りが3%-4%では、様々な経費を差し引いた後の利回りはマイナスになります。つまり持ち出しが発生するのです。
しかし、彼らは減価償却費が発生するので給与の課税所得を減らすことができるので節税が出来ますと営業してきます。
ただ、考えて見てください。例えば鉄筋コンクリートなら減価償却は47年です。2350万円の部屋を購入したとしても年間50万円の節税効果しかありません。
貴方の課税所得が700万円だとして、課税所得を650万円に圧縮できたとしても精々節税効果は10万円程度です。持ち出しと合算するとトントンというところですね。
空室リスクなどのあらゆるリスクを背負いながらCFがプラスにならないのであれば、心労を重ねるだけになります。
不動産投資はしっかりと行えば手堅い投資になるのですが、それは軽い気持ちでは到底無理です。毎日血眼になって12%を超える表面利回りの物件を探して、物件概要書を精査して計算して実地調査して不動産会社に営業してもらって、、、
最早、不動産投資は投資ではなく事業なのです。不動産営業が持ってくるような案件で儲けようとすること自体がおこがましいのです。
債券投資は王道の一つだがリターンが低い
債券投資は株式投資と並んで歴史の古い伝統的な投資手法です。
債券投資と株式投資は労働力を買う投資という側面があります。債券投資の場合は国や企業に対してお金を貸し付けて利息を受け取る投資手法です。
貸し付けた資金を元に労働者が働いて利益を生んだ中から利息を受け取るということです。企業としては銀行からの監視ではなく、市場から資金を調達することができるので大きなメリットがあります。
しかし、皆さんご存知の通り日本だけでなく世界中の先進国でゼロ金利政策となっています。欧州はマイナス金利ですし、唯一希望のあった米国ですら最低でも2023年までのゼロ金利を明言しています。
金利の高い新興国債券は逆に多大な為替リスクを負うことになります。今現段階において債券投資は投資妙味が少ない投資になっているといえるでしょう。
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やっぱり王道は株式投資!歴史が証明する脅威的なリターン
やはり古今東西最も高いリターンを挙げているのは株式投資です。
以下の1802年から2012年の210年間のリターンをご覧ください。各資産の実質リターンを列挙すると以下の通りです。
Stocks(株):年率6.6%
Bonds(債券):年率3.6%
Bills(国債):年率2.7%
Gold(金):年率0.7%
US Dollar (現金):年率▲1.4%
実質リターンというのは実際のリターンからインフレ率を差し引いたリターンです。
実質リターン = 名目リターン - インフレ率
インフレ率は現金の価値の減価なので平均1.4%ということになります。株式投資の平均年率名目リターンは9%あったことになります。
一歩、現金の価値はインフレによって下がり続け、1802年時点の1ドルはいまや$0.05ドルの価値しかりません。投資をしないと常に資産を失い続ける結果となっていたのです。
実質ベースでも1802年の1ドルは2012年時点では約70万ドルと70万倍に膨れ上がっています。複利の効果の凄まじさをまざまざと思い知りますね。
長期的にみると株式投資こそが王道の投資先であることは最早言を待たないでしょう。
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株式投資の欠点を克服する投資手法
株式投資は魅力的なのは間違いないのですが、度々暴落します。以下は米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(日本でいうTOPIX)に連動するETFのチャートです。
2000年からのITバブルの崩壊、2008年のリーマンショック、2014年からのチャイナショック 、2018年の暴落、2020年のコロナショックと度々暴落に見舞われています。
個別株では更に大きく下落することもあります。銘柄によっては1年間で5分の1以下になるような銘柄も珍しくありません。
個人投資家が長期目線で投資していることを忘れて投資するのであればインデックス投資も魅力的な選択肢になります。しかし、軽い気持ちで手を出すと痛い目に遭う可能性があるのです。
そのような方におすすめなのが信頼できる一流のプロに任せるという手法です。ここで重要なのは一流のというところです。
投資信託はリターンを出しても出さなくても手数料収入が入る手数料ビジネスとなってしまっています。結果として中には優秀なファンドもありますが、殆どは市場平均に劣後する成績になってしまっているのです。
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一流のプロに運用を任せるのであればヘッジファンドという選択肢が魅力的となってきます。ヘッジファンドは市場環境によらずリターンを追求する絶対収益型のファンドです。
つまり、相場が暴落する局面でも資金を守ることを考えて運用してくれるのです。
以下の通りヘッジファンドのリターンは乱高下を極力抑えながら指数より高いリターンを出しています。
筆者が投資をしているヘッジファンドも一度も年度ベースで下落することなく年率10%以上のリターンを継続して出してくれています。
以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
まとめ
今回、個人投資家が一番儲かる投資は結局何なのか?
という点についてお伝えしていきました。まとめると以下です。
【FX】
勝率50%のギャンブルであり。投資ではなく投機。
【不動産】
事業性が強く半端な覚悟では無理。不動産営業案件は危険。
【債券】
王道ではあるが、現在の環境ではとても投資妙味があるといえない。
【株式投資】
王道であり長期で最もリターンを挙げている。しかし暴落の可能性があるため初心者は信頼できるプロに任せることを推奨する。
以下実際に筆者が投資しているファンドを含めて、ランキング形式でおすすめの投資先をまとめていますので参考にしていただければと思います。