日本の投資信託(含むETF)分析

【販売停止はなぜなのか?】オルタナティブ型の運用方針が評判の投資信託「ダブル・ブレイン」への投資は魅力的?下落を招き失敗と言われるが実態は?徹底評価!

2022年5月13日

ダブルブレインはMorningstarが選出する「ファンド・オブ・ザ・イヤー2020」のオルタナティブ型部門で受賞したファンドです。

 

野村アセットマネジメントによって運営されています。

そもそも、「オルタナティブ投資」がどのようなものかも分からないという方も多いと思います。

 

本日はオルタナティブ型運用とはどのような分類なのか?ダブルブレインがどのようなファンドなのか?

ダブルブレインの運用成績はどうなのか?という点を中心にお伝えしていきたいと思います。

参考:日本の投資信託(含むETF)分析

 

ダブルブレインは販売停止中!なぜ?掲示板などで(三井住友銀行)批判の声も

ダブルブレインは2022年初頭より販売が停止されております。

「ダブル・ブレイン」「ダブル・ブレイン(マイルド)」に関し、2022年1月31日(月)15時以降、新規販売を停止いたします。また、「ダブル・ブレイン(ブル)」を含めた各コース間のスイッチングも停止いたします(「ダブル・ブレイン(ブル)」へのスイッチングは2021年11月30日(火)15時をもって停止しております)。

三井住友銀行:投資信託

ダブルブレイン販売停止理由

 

販売停止の理由は流動性などを総合的に勘案とあります。あまりにも資産が大きくなってしまうと戦略が機能しなくなることを危惧しているのかもしれません。

これ以上詳しくは書いていませんので推察になってしまいます。厳しい意見を述べている人もいました。

 

 

掲示板

1.さすがにこの状況でも上がらなくなったので販売員達も説明する事ができなくなり、このスレから去っていったみたいですね。手数料か0.1%程度のインデックスのほうが成績か良いファンドが多くなりはじめている

2.ここはバランスファンドでリスクが少ないはずなのに、上げが弱く大きな下げがいくつか重なって戻りが遅いので投資する側からするとこれから数年間はリスクでしかない。下がってから戻ったとしても10年以上はかかりそう。

上がる気配がなく下がる方向なので損切りして現金にしてから、株価がもっと下落した時にS&Pを購入するのが安全で効果が大。
自身は既に9割を損切りして現金に。もう少し早くしておけばよかったがややホッとしている。

3.ダブルブレインで大損💸💸💸
1000万円が半年で880万円に。
せめて元金まで戻したいがどれぐらい
(期間)かかりますかね?そもそも戻る?💦

4.ダブルブレインコアなんて新商品作るより、なぜ積立追加購入を再開させないんだ?
価額が下がってる時に買い増し出来ないなんてダメダメファンド確定だね!

 

結構損されてる方が多いのですね。

販売停止が流動性の問題が本当であれば、ひふみ投信のように大規模ファンドになったことでインデックスを上回れなくなった経緯もあるので、小型ファンドを維持しようという目論見なのかもしれません。

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オルタナティブ投資とは?

「ダブル・ブレイン」はオルタナティブ型運用を行っている投資信託です。ではそもそもオルタナティブ投資とはどのような投資なのか見ていきましょう。

オルタナティブ投資とは株や債券などの伝統的な資産と連動しない値動きをしない資産に投資を行うことを指します。

主なオルタナティブ投資の対象としては以下のものが挙げられます。

 

ヘッジファンド 如何なる市況でもプラスのリターンを狙う絶対収益型のファンド
PEファンド 未公開株に投資をするファンド
商品 金や原油などのコモディティ
不動産 不動産に投資をする。REITも含まれる。

 

オルタナティブ投資はポートフォリオの安定性を高めることを目的として組み入れられることが多く、年金基金をはじめとした機関投資家に重宝されています。

→ 貯金3000万円を長期分散投資で安全なポートフォリオで運用して1億円を構築しリタイアを目指そう!

 

 

実際、長期間にわたって年率10%以上のリターンをだして安定運用に定評のあるハーバード大の年金基金のポートフォリオは以下となっています。

全体の約70%がオルタナティブ投資となっているのです。

ハーバード大の年金基金のポートフォリオに占める高いオルタナティブ投資の比率

資産クラス 比率
上場株 14%
未公開株 34%
ヘッジファンド 33%
不動産 5%
商品(金等) 1%
債券 4%
その他 1%
現金等 8%

 

ダブル・ブレインはどんな投資信託?特徴を紐解く

では本題のダブル・ブレインについて見ていきたいと思います。

 

ダブルブレインはヘッジファンド型の運用を行なっている

先ほどオルタナティブ投資の種類についてお伝えしました。ダブルブレインの運用はヘッジファンド型の運用となります。

→ 日本でも知名度上昇中のヘッジファンドとは?投資信託との違い・投資手法・運用を任せるリスクと失敗するファンド選びについて簡単にわかりやすく解説

 

ヘッジファンドは下落局面でも損失を免れながら、安定した高いリターンをだしており機関投資家を中心に重宝されています。

ヘッジファンドの安定したリターン

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ダブル・ブレインはファンド・オブ・ファンズ形式で運用

「ダブル・ブレイン」はファンドに投資するファンドです。

ダブルブレインのファンド・オブ・ファンズ

 

このような形式で運用するファンドを「ファン・オブ・ファンズ」といいます。以前、お伝えした「セゾン資産形成の達人ファンド」と同じですね。

→ 【ブログ更新】評判の「セゾン資産形成の達人ファンド」を実績を中心に徹底評価!世界の株価指数と比較を通して分析する。

 

投資しているのは以下の二つのファンドです。

  • マン・ファンズⅣ-マン・インスティテューショナル・ポートフォリオ・チタニウム
  • 野村マネーインベストメント マザーファンド

 

後者は現金で置く場合のファンドなので実質は前者の運用を享受することになります。

 

マングループとは?

マン・ファンズⅣ-マン・インスティテューショナル・ポートフォリオ・チタニウムを運用するのはロンドンに本拠地を置くマングループ傘下のAHLです。

AHLは物理学や数学の博士号を持つ社員が多く在籍する金融工学の専門家集団として知られています。

 

金融テクノロジーによる資産運用を1987年に世界に先駆けて開始したフロントランナーです。

最先端のテクノロジーやAIを駆使して運用をおこなっていくとしています。

 

戦略①:ターゲットリスク戦略

ダブルブレインは名前の通り2つの戦略で運用されています。85%はターゲットリスク戦略が85%を占めています。

ダブルブレインの投資戦略の構成比率

 

一つ目はターゲットリスク戦略です。以下は目論見書の中に記載されている内容です。

 

ターゲットリスク戦略は、各投資対象を買い持ち(ロング)するポジションをとり、安定した収益の獲得を目標に運用を行ないます。運用にあたっては各投資対象のボラティリティを考慮しポートフォリオ全体のリスク水準が一定の範囲内に収まるよう調整します。また、投資対象の下 落リスクを抑制する多数の独自の定量モデルを活用します。

参照:ダブルブレインの交付目論見書

 

難しく書かれていますが、要は様々な資産を購入して安定したポートフォリオを構築していくという内容ですね。

現在までのポートフォリオの推移は以下となっています。投資元本よりも大きな金額を投資していることから、レバレッジをかけて運用していることが読み取れますね。

ダブルブレインのセクター別配分の推移

 

相場が下落する局面ではブレーキが発動され、ポジションが縮小されています。

しかし、これは別の見方をすると、損値で損切りしているとみることもできます。

3月の大底で投げ売りになってしまっているということですね。投資リターンの項目で詳しくみていきましょう。

 

戦略②:ターゲットリスク戦略(売り持ち(空売りショート)または買い持ち(ロング)

もう一つの戦略がターゲットリスク戦略です。ターゲットリスク戦略の説明は以下となります。

 

ダイバーシファイド戦略は、各投資対象を売り持ち(ショート)または買い持ち(ロング)する ポジションをとり市場の上昇トレンドならびに下降トレンドの双方に追随し絶対収益の獲得を目標に積極的な運用を行ないます。

運用にあたっては、日々の価格データ等を勘案した多数の独自の定量モデルと24時間体制の取引システムを活用し、各投資対象の相関、流動性およびボラ ティリティ等を考慮し、機動的かつシステマティックにポジションを調整します。

参照:ダブルブレインの交付目論見書

 

先ほどは買い持ちだけでしたが、ターゲットリスク戦略は空売りを組み合わせて下落局面も収益化しようという戦略です。

現在の各資産のロングショートの比率は以下となります。

ダイバーシファイド戦略のロングショート

 

買い持ち 空売り ネット
株式 33.4% -29.1% 4.2%
通貨取引 80.3% △80.3% 0.0%
クレジット 0.9% △52.9% △52%
債券 6.1% △102.3% △96.2%
コモディティ 32.3% △4.4% 27.9%

 

債券を売っているということですが、金利が上昇している局面でこのポジションを取っていたのであれば相当くらっただろうなと考えられます。

 

ダブルブレインの運用成績(利回り)とは?

ではダブルブレインの戦略について見ていきたいと思います。

 

ダブルブレインの運用実績の推移

ダブルブレインの運用実績をみると以下の通りとなっています。2018年11月からと運用暦は浅くなっていますが20%ほど上昇しています。

ダブルブレインの運用実績

 

ただ、この成績自体が高いリターンなのか?

他の資産と比べて相関性が低いオルタナティブ投資としての側面を有しているのかという点で紐解いていきたいと思います。

 

ダブルブレインのリターンを株式インデックスと比較

ではダブルブレインと株式インデックスの代表ともいえる米国のS&P500指数と比べてみましょう。

S&P500指数とダブルブレインを比較

 

リターンはS&P500指数に大きく劣後していますが、コロナショックでの下落をミニマイスしており安定した運用成績となっています。

つまり、ローリスクローリターンを実現しているということですね。

 

また、株価指数と連動しない動きをしているのでオルタナティブ投資の性格を満たしているということができるでしょう。

ただ、やはり残念ながら運用成績は低いというのが欠点ですよね。

さらに魅力的なヘッジファンドについては以下でランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

まとめ

今回のポイントについて纏めると以下です。

 

  • オルタナティブ投資は伝統的資産と違う動きをする資産
  • ポートフォリオの安定性を高めるのにオルタナティブ投資は有効
  • ダブルブレインはヘッジファンド型の運用を行っている
  • ダブルブレインが投資しているのは英国マングループのファンド
  • リターンは低いが株式とは異なる動きでリスクは低い

 

ダブルブレインよりも魅力的なヘッジファンドについて以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

【2022年】日本国内の優良ヘッジファンド(&投資信託)のおすすめ先を紹介!選択に必要な知識と魅力的な金融商品をランキング形式で初心者にもわかりやすく解説

参考:日本の投資信託(含むETF)分析

 

 

締め括り

 

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資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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