資産運用の知識

個人で行う日本ベンチャー(スタートアップ)投資について考えておきたいリスクなどをわかりやすく解説!

2022年5月16日

今回はとにかく大きな利益を稼ぎたい!とベンチャー(スタートアップ)投資を考えている方向けに、

ベンチャー投資の種類と注意しておいて欲しいことについて書いていきたいと思います。

 

まずベンチャー投資といっても、上場企業への投資と、非上場企業への投資があります。

上場しているベンチャーといえばすでに時価総額が高いので非上場に比べればリスクも低いですしリターンも比較的低いです。

(それでもマザーズなんかの銘柄はボラティリティは凄まじいのですが)

非上場ベンチャーは投資した資金がゼロになる確率も大きいですがその分想像を超えるリターンを獲得できる可能性もあります。

宝くじに近いですね。

 

さて、上場企業への投資は、普通に株式市場を介して購入することができますし、

非上場株については株式市場では購入することができません。上場、非上場と分けて書いていきたいと思います。

 

上場企業へのベンチャー企業株投資

記憶に残る上昇をみせたところでいうとゲーム「パズドラ」が爆発的に流行った「ガンホー」や「モンスターストライク」が爆発的なヒットをし株価を急騰させた「ミクシー(mixi)」等が思い浮かぶと思います。ガンホーの株価推移を見てみましょう。

 

ガンホーの株価推移

 

パズドラが出る前は50円近辺であった株価が、パズドラのブレイクにより1500円を超える水準まで30倍以上に急騰!!

その後、大幅に下落して300円の水準まで下落という形になっています。

最初に仕込んでいた人、またはパズドラが出た瞬間にガンホー株を購入した人は大きな儲けを得たでしょうが、

完全に流行してから購入した人は大きな損失を蒙ったという結果になっています。

 

なんだか最近の仮想通貨(特に草コイン)と同じような動きをしていますね。

では私の周りで当時ガンホー株投資で儲けた人はどういう人であったかというとゲームが好きでパズドラが出た時に面白さにきずき、

これはブームになると確信し購入したゲーム通の人たちでした。

 

要はこのような上場ベンチャー株で大儲けする為には、

その分野に精通して、その会社の製品が優れているかどうかということをいち早く分かる必要があるのです。

米国の投資の王様ウォーレン・バフェット氏や著名ファンドマネージャーのピーター・リンチ氏も、

自分が投資を検討している会社の製品について精通していないのであれば、その会社の株を買うべきではないと警告しております。

 

つまり、本当にその会社の製品が、面白いか、実用性が高いのか、イノベーティブか自身が持てないのであれば投資をするべきではないのです。

波は突然来ますが、その波に乗るには「準備」が必要なわけです。

 

その為、上場株のベンチャー投資を行う場合は、自分が詳しい分野のベンチャーであることをまず最初の条件にするべきです。

初動のあとに高騰は仮想通貨と同じで、人々の熱狂による過大評価が暫く継続したためです。

このような急騰時には、PERは時に50倍以上の銘柄になってしまいますが、

投資家が来年は利益が何倍にもなるから結局PERはもっともっと低くなると考えて買いが買いをよんでいく状況となります。

 

所謂バブルという状態ですね。

このように期待先行で株価が上昇していっている過熱気味の段階で、

利益の伸び悩みなどが明らかになると一気に期待が萎み本来あるべき株価に収斂していきます。

始めの初動に乗れた投資家としてもどこっで利益確定するかという理論はなく、非常に難しい選択を迫られることになります。

 

私が天井圏だと思う場合にいつも参考にしているのは、あまりその分野に普段携わらない人が、その分野の話に興味を持ちだしたときです。

例えば、仮想通貨でもそうなのですが、2017年12月に私の和歌山県の小学校時代の建築業に従事している友人が、

そろそろ俺も仮想通貨買おうかなと思ってるんだよね。

と私に言ってきました。

 

この言葉を聞いて、私はここが天井圏だと思い持っていた少しばかりの仮想通貨を利益確定しました。

結果は2018年1月になってから大暴落をしたので、正しかったことになります。

 

先程のパズドラの件でいうと、街中でみんながパズドラをやり始めた時が天井であったということになります。

実際に株式市場の格言に「タクシー運転手が株の話をしだしたら、天井圏だ」という言葉もありますので、この天井圏の見分け方は参考にしてみて下さい。

昨今は仮想通貨も証券委員会(SEC)がコメントを頻繁に出したり、米国の大手投信会社もETFの承認を目指すなど、

所謂「大人」が介入している商品となりました。つまり、もうオモチャではないわけです。

 

オモチャでなければ爆発的な利益はありませんが、まだまだビットコイン、イーサリアムを除けばオモチャがたくさん転がっていますね。

この草コインというオモチャ、非上場ベンチャーに少し存在が似ています。宝くじ的な要素が特に。

少し話が逸れましたが、続いて非上場ベンチャーへの投資についてです。

 

非上場のベンチャー企業への投資

次に非上場企業へのベンチャー企業への投資ですが、これは先程のケースと異なり株式が上場されていないので、市場で購入することはできません。

然し上場した際には株価は何倍にもなり株主は大きな利益を得ることが出来ます。

ではこのような株へ投資するにはどうしたらよいでしょうか。

 

方法は二つあって経営者と知り合いで出資させてもらうか、その企業に勤めてストックオプションを貰うかのどちらかしかありません。

前者であればラッキーなのですが、その場合でもその企業が実際に上場できるのかということは詳しく調査する必要があります。

上場できずに撤退となった場合には、丸々損失を蒙るのでリスクは高い投資といえるでしょう。

 

実際に創業から上場にこぎつける企業は0.2%しかなく、リスクの高さでいうとかなりのものであることが分かります。

次に後者の実際にその企業で働き、株式を報酬として貰うストックオプションですが、これは自分の人生をその企業に投じているので、それ自体で大きなリスクを負うことになります。また、そのような企業がストックオプションを付与している理由は二つあります。

 

一つは上場させることによるインセンティブを与え労働者のモチベーションを高めることで、

二つ目は企業の賃金を払うお金がないので変わりに将来のインセンテシブを与えて報酬とする為です。

然し、これも先程とおなじく上場できる割合は0.2%なので、本当に有望な企業と自分が信念を持てない限りは身を投じるのは控えた方がよいでしょう。

総じて、非上場ベンチャーへの投資は超ハイリスク超ハイリターン投資であると言えます。もはや投機といって過言ではないレベルです。

→ ハイリスクハイリターン投資は危険?ローリスクミドルリターン投資を実行し資産を構築しよう!

 

VC(ベンチャーキャピタル)への投資

これらのリスクをマネージする手法として考えられるのがVC (ベンチャーキャピタル)への投資です。

VCは上場、非上場のベンチャー株に集中投資をする会社でベンチャー株ファンドということが出来ます。

ではベンチャー・キャピタルに投資をすれば、それで安全かというとそういうわけではなく、ベンチャーキャピタルが、

どのような銘柄に投資をしているのか、それが本当にこれから伸びていくのかが分からず投資をしていては、それは単なる投機となってしまいます。

 

自分の専門で、伸びることが大きく期待できることが分かっている分野に重点的に投資しているVCがあれば、投資を考えて見るのもいいでしょう。

また注意したいのはVCは当然安全性を求める為、分散投資を行っており大幅な下落リスクもある程度抑えられておりますが、

ベンチャー投資の魅力である大きな利益というのも得にくくなってしまうという欠点もあります。

 

孫正義氏が経営するソフトバンクグループももはやアメリカのベンチャーキャピタルといっても過言ではありません。

リターンは限定的ですが、面白いのかもしれませんね。

とはいえ、ベンチャー投資は博打です。孫正義氏を信じきるのであれば、信じて投資をする、とそういった類の投資だと思います。

 

まとめ

結局のところベンチャー投資は自分が確りと理解して、信念をもって伸びると確信する分野にベットする投資手法です。

大きなリターンを見込める一方知識と経験が普通の投資以上に必要となりリスクも相当高い投資となります。

投資を行う場合は、自分の研究分野や詳しい分野に限定して投資をおこなっていくことをおすすめします。

締め括り

 

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資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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