資産運用

日本の個人投資家がベンチャー投資をするのは魅力的?未公開企業への投資からベンチャーキャピタルへの投資まで検証する。

日本の個人投資家がベンチャー投資をするのは魅力的?未公開企業への投資からベンチャーキャピタルへの投資まで検証する。

個人投資家の中には大きなリターンを狙うためにベンチャー投資を考えている方も多いと思います。

一言にベンチャー投資といっても様々な形態のものがあります。

  • 未公開企業への投資
  • IPOから日が浅い成長著しい企業への投資
  • ベンチャーキャピタルへの投資

 

本日は各ベンチャー企業への投資手法についてメリットやデメリットを含めてお伝えしていきたいと思います。

 

ベンチャー企業にはフェーズがある

一言にベンチャー企業といっても様々なフェーズがあります。以下がベンチャー企業の各フェーズ毎の説明です。

 

  • Seed/Early
  • Middle
  • Later
  • Mothers
ベンチャー企業の各フェーズ

一言にベンチャーといっても、まだサービスを開発中の段階の企業もありますし、これから販売していくフェーズの企業も数多く存在しています。

既に上場しているフェーズの企業というのは選りすぐられたベンチャー企業であるといえるのです。

 

それもそのはずです。日本で上場している企業は企業全体の254万社のうち僅か3500社と0.14%にとどまっているのです。

ベンチャー企業に投資をするのであれば、どのフェーズのベンチャー企業に投資するかをまず考えなければいけないのです。

 

日本の上場企業数

参照:経産省

 

未公開企業への投資は障壁が高い

未公開企業の株は上場したあとに売却することで巨額の利益を得ることができます。

 

Forbsで上位に名を連ねる富豪は、自分が育てた企業を上場させ拡大させた経営者達で占められています。1位のジェフ・ベゾスはアマゾンを立ち上げましたが、2位のビルゲイツはマイクロソフトを立ち上げました。

 

順位 名前 関連 資産額
(兆円)
1 ジェフ・ベゾス アマゾン 13.6
2 ビル・ゲイツ マイクロソフト 11.3
3 ベルナール・アルノー LVMH 9.9
4 ウォーレン・バフェット バークシャー・ハサウェイ 8.2
5 ラリー・エリソン オラクル 7.1
6 マーク・ザッカーバーグ フェイスブック 7.0
7 アマンシオ・オルテガ インディテックス(ザラ) 7.0
8 スティーブ・バルマー マイクロソフト 6.5
9 ラリー・ペイジ グーグル 6.0
10 ジム・ウォルトン ウォルマート 5.9

 

彼らは自分が保有する株を上場することで巨額の利益を得ていますが、上場前の彼らの企業の株式を手にするのは容易なことではありません。

筆者自身起業しているのでわかるのですが、自分の命の次に大切とも言える会社の株を渡すのであれば以下の二つのいずれかか両方を手にしている人です。

 

  • 企業を拡大するために必要なスキルを持っている方
  • ベンチャーキャピタルのように事業拡大に必要な資金を大量に拠出してくれる主体

 

大金もスキルもない方に、上場を目指している企業の経営者が株を渡すことはまずありません。余程、自分がスキルがあり近くにベンチャー企業の経営者がいた場合のみ株を取得できる現実性が帯びてくるのです。

 

また、たとえ株を取得したとしても成功するとは限りません。先ほども申し上げた通り、日本の企業の中で上場できる企業はほんの一握りなのです。

上記二つの理由で未公開企業への投資を個人で行うのは非常にハードルが高いのです。

 

ベンチャーキャピタルに投資をする

個人で未公開企業に投資するハードルの高さについてお伝えしてきました。

では、未公開企業に投資をしているベンチャーキャピタルに投資をするという方法はどうでしょうか?このような企業をベンチャーキャピタルと呼びます。

 

殆どのベンチャーキャピタルは上場していませんが、JAFCOのように上場しているベンチャーキャピタルも存在しています。JAFCOの投資しているベンチャーはシードやアーリーステージが93%となっています。

 

JAFCOのシードの投資比率

参照:JAFCO

 

未公開企業はリスクが高いので多くの企業に分散してくれているので逆にありがたいですよね。では肝心のJAFCOの成績はどうでしょうか?

以下は過去の業績の推移です。

ジャフコの業績推移
決算 売上 営業利 当期利
2007/03 50,434 13,666 9,465
2008/03 67,937 12,813 7,684
2009/03 21,432 -9,360 -16,965
2010/03 16,667 -4,965 -2,175
2011/03 15,143 2,847 2,329
2012/03 19,804 2,086 6,106
2013/03 22,072 8,007 6,583
2014/03 44,890 27,302 17,292
2015/03 61,945 38,419 27,707
2016/03 41,155 19,226 17,018
2017/03 27,857 12,324 11,073
2018/03 29,470 14,252 24,235
2019/03 25,878 12,239 10,162
2020/03 29,855 14,970 11,839

 

業績はブレ幅が大きいですね。安定した利益を上げているという状況ではありません。上場前のベンチャー投資はリスクが高く当たるかどうかわからないということが分かりますね。

実際、株価も以下の通り横ばいの展開が続いています。

 

JAFCOの株価推移

あえて、ベンチャーキャピタルに投資する妙味はないのです。以下でベンチャーキャピタルよりも安定して高いリターンを出すことが見込まれる投資先についてまとめています。

 

あわせて読みたい
【最新版】安定的なリターンを出すおすすめファンドランキング!長期的な資産を精神的余裕を持って形成しよう!
【最新版】安定的なリターンを出すおすすめファンドランキング!長期的な資産を精神的余裕を持って形成しよう!長期的な観点で安全な老後資産を築きたいというニーズや、単純に将来のためにお金を増やしたいという思いは多くの方が持たれていると思います。 ...

 

IPOから日が浅いマザーズ上場のベンチャー企業に投資する

ベンチャー投資をするとなった時に最も現実的な方法はマザーズに上場している新興銘柄に投資をする手法です。上場ベンチャー企業に投資する手法はグロース株投資になります。

バリュー株投資とグロース株投資はどっちがおすすめ?

 

グロース株は毎年の利益に期待して上昇するので、現時点でのPER水準は高くなる傾向にあります。

 

グロース株投資家の考える理論株価

利益の予想が当たれば以下のとおり、大きく株価は上昇していきます。

以下は企業間情報交換プラットフォームである「eBASE」を運営する「eBASE」の株価推移です。株価は急騰する局面もありますが、大きく下落する局面もあります。

 

eBASEの株価推移

 

また、決算が崩れたり悪いニュースがでると大きく基準価格が下落するので要注意です。実際、以下のとおりグロース株はバリュー株に対して長期的に低い成績にとどまっています。

 

長期的なバリュー株とグロース株の比較

グロース株投資で大きなリターンをだしている投資家もいますが、かなりの勉強と経験をおこなって結果を出しています。

余程自身がないのであれば、新興企業への投資は控えておいた方がよいでしょう。

まとめ

ベンチャー投資といっても複数種類があることをお伝えしてきました。

【未公開企業への投資】

  • そもそも投資をするハードルが高い
  • 投資しても当たる可能性は非常に低い

【ベンチャーキャピタルへの投資】

  • ベンチャーキャピタルは収益は安定しない
  • あえて投資する妙味は感じられない

【マザーズのベンチャー企業への投資】

  • グロース株投資となる
  • 大きく株価が上昇する可能性もあるが大きく減少する可能性もある

ベンチャー投資よりも高い確率で安定して資産を構築していくために魅力的な投資先については以下でランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

長期で力強く資産を育てる安定複利運用。筆者が考える勝率の高いおすすめ投資先、投資哲学・投資戦略が明確なファンド。

 

>>おすすめファンドランキング

 

資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。過去の歴史を見ると。それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

 

苦労なく、と申し上げました。しかし「個別株」については別です。

自分で株式投資で高いリターンを狙うのは、はっきりいって危険極まりありません。株式市場とはそんなに甘い世界ではないです。株式市場で勝つには、血の滲むような努力が必要です。とある米国の有名トレーダーは言いました。

医者になるには膨大な勉強が必要だ。高度な知識と技術が求められるから。株式投資も同様だ。しかし、株式投資は皆すぐにハイリターンを叩き出せると思ってしまう。そして破産する。株式投資で勝つにも医者になるのと同じくらいの勉強が必要だ」(グーグルで調べたらすぐに出てくる言葉です)。

 

筆者も同感で、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てないと思料します。であれば、我々は早々にリスクの高い個別投資という選択肢は捨てるべきです。そして、銘柄分散された「ファンド」(投資信託ETFヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

 

多くの人は短期間で大きなリターンを狙います。しかしこの考え方では資産は大きく築けません。投機思考は早く卒業することが大切です。月利なんて言葉はこの世から消えれば良いのに、くらいに思っています。高配当株も大嫌いです。元本が溶けるので。

 

長期間・マイナスを出さず、着実なプラスリターン」を重ねる資産運用。これが、資産を増やす上で最もパワフル、そして強烈です。(計算してみてください。10年間、毎年5%の利回りを出し続けるのと、高いリターンは出す年はあるもマイナスリターンもある、という10年間を。「10年間、毎年5%の利回り」の複利効果に度肝を抜かれるのではないでしょうか?)

 

長年、筆者も資産運用を実施してきました。結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続ける。これがBest of Bestであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

 

>>>筆者のおすすめ運用先ランキング