投資信託

【愛称:ロイヤル・マイル】評判の投信「ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド」をわかりやすく評価!評判通りなのか?

Morningstarの2020年度のFund of the year

三菱国際投信が運用する人気の投信に「ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド」があります。同投信はロイヤル・マイルという愛称で親しまれています。

ロイヤル・マイルは2020年度のMorning Starの国際株式型部門の最優秀ファンドとなっています。

Morningstarの2020年度のFund of the year

本日はロイヤル・マイルについて、どのような投信なのか、どのようなリターンなのかという点についてお伝えしていきたいと思います。

ロイヤルマイルの特徴とは?

それではロイヤルマイルの特徴についてみていきたいと思います。

ベイリー・ギフォード・インベストメント・マネジメント(ヨーロッパ)リミテッドが運用

ロイヤル・マイルは三菱国際投信によって販売されていますが、実際に運用を行なっているのはベイリー・ギフォード・インベストメント・マネジメント(ヨーロッパ)リミテッドです。

 

ベイリーギフォード

同社はベイリー・ギフォード&カンパニーの孫会社です。ベイリー・ギフォード&カンパニーは1908年に創業の伝統的な英国の資産運用会社です。

ロイヤルマイルは以下の通りの運用スキームになっています。マネー・マーケット・レンディングには殆ど投資していないので、ベイリー・ギフォード・ ワールドワイド・ロング・ターム・ グローバル・グロース・ファンド -クラスC・JPY・アキュムレーション(円建)に投資をしています。

 

ロイヤルマイルの運用スキーム

投資対象は全世界の株式

ベイリーギフォードは世界の株式に分散して投資しています。先進国だけでなく新興国にも分散して投資しています。

以下は国別の構成比率ですが米国と中国という超大国を中心にしたポートフォリオとしています。

順位 国・地域 比率
1 アメリカ 50.7%
2 中国 24.9%
3 オランダ 6.2%
4 フランス 5.6%
5 ドイツ 3.4%
6 カナダ 3.4%
7 韓国 1.8%
8 スウェーデン 1.8%

 

ロイヤルマイルの構成上位銘柄

ではどのような銘柄に投資しているのでしょうか?

以下はロイヤルマイルの構成上位銘柄です。米国や中国の大型のテック企業になっています。

銘柄 国・地域 業種 比率
Amazon 米国 一般消費財 5.5%
美団 中国 一般消費財 5.4%
ILLUMINA 米国 ヘルスケア 4.7%
アリババ 中国 一般消費財 4.5%
テンセント 中国 コミュニケーション
サービス
4.5%
テスラ 米国 一般消費財 4.5%
KERING フランス 一般消費財 4.2%
NVIDIA 米国 情報技術 4.0%
PINDUODUO 中国 一般消費財 3.9%
ASML オランダ 情報技術 3.8%

 

ハイテク企業に多くのポーションを割いているので高いリターンをだしていたということが想定されます。ただ、後でお伝えする通り昨年のリターンはただブームにのっただけに過ぎません。

常にこのリターンが続くわけではないということを追ってお伝えしていきたいと思います。

一般的なアクティブファンドと同じ手数料水準

ロイヤルマイルの手数料は以下の通りとなっています。

購入手数料:3.3% (税込)
信託手数料:年率1.5895% (税込)

アクティブ型の投資信託の中では平均的な手数料水準となっています。

ロイヤル・マイルのリスクとリターンを分析

では肝心のロイヤル・マイルのリターンについて紐解いていきたいと思います。まだ運用実績が1年足らずなのですが素晴らしいリターンとなっています。

ロイヤルマイルのチャート
1年
トータル
リターン
64.46%
標準偏差 23.26

 

過去1年のリターン64.46%、標準偏差23.26%という限られた結果からではありますが、今後1年間の想定されるリターンは以下となります。

 

平均リターン:64.46%
リスク(=標準偏差):23.26%

【68.3%の確率】

平均値±標準偏差の範囲に収まる

41.20%(=64.46%-23.26%)

87.52%(=64.26+23.26%)

【95.4%の確率】

平均値±(標準偏差×2)の範囲に収まる

17.94%(=64.46%-23.26%×2)

110.78%(=64.46%+23.26%×2)

【99.7%の確率】

平均値±(標準偏差×3)の範囲に収まる

△5.32%(=64.46%-23.26%×3)

134.04%(=64.46%+23.26%×3)

参照:投資におけるリスクとは?標準偏差を理解してシャープレシオの高い投資を実践しよう!

ただ、あくまで上記はハイテクセクターが調子がよかった2020年度の成績をもとにしています。直近はハイテクセクターは昨年上げた分の調整をしており全世界株に劣後した成績となっています。

この点を次の項目で詳しく見ていきたいと思います。

全世界株式に連動するeMAXIS Slim全世界株式のリターンと比較

全世界の株式に分散投資しているので、全世界株式と比較する必要があります。

以下はロイヤルマイルと全世界株式に投資しているeMAXIS Slim全世界株式ファンドを比較したものが以下となります。

青:ロイヤルマイル
赤:eMAXIS Slim全世界株式ファンド

設定来のロイヤルマイルと全世界株式の比較

全世界株を大幅に上回る成績となっています。しかし、ハイテク株が急騰したことで直近調整局面を迎えています。以下は2021年の年初来の全世界株との比較です。

青:ロイヤルマイル
赤:eMAXIS Slim全世界株式ファンド

年初来のロイヤルマイルと全世界株式の比較

全世界株に対して劣後しています。また、着目していただきたいのは株価の変動幅がおおきくなっていることです。

テーマ特化型で投資している投資信託の場合、大きく価格が振れるリスクは常に考えた方がよいでしょう。

ロイヤルマイルの今後の見通し

ロイヤル・マイルはハイテク企業に分散投資をしているのでハイテク企業の株価推移が重要になります。

以下は米国のハイテク企業が多く上場しているナスダックの主要100銘柄の時価総額加重平均指数であるQQQの値動きです。

昨年のコロナショックから一本調子で上昇してきており既に価格が高くなりすぎています。ここから一旦大きな調整が起きてもおかしくない水準にきています。

QQQのリターン

ベイリーギフォードの成績がよかったのは昨年度の追い風参考記録という側面が大きく、今後の継続性については疑問符を持たざるを得ません。

過去1年の強烈なリターンが魅力的という理由だけで投資判断を下すのは危険ということができるでしょう。

まとめ

ベイリーギフォードは世界の株式に分散投資をしている投資ファンドです。

ハイテク企業に多く投資しているのでリターンは高くなっていますが、あくまで昨年のブームにライドオンしたという側面が強く今後安定的にリターンをだせるかは懐疑的です。

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