日本の投資信託(含むETF)分析

2020年から2021年に爆上げ!グローバルロボティクス株式ファンドの評判と見通し。今後2022年は下落可能性あり?

2022年5月13日

グローバルフィンテックと並んで人気のグローバルロボティクス株式ファンド。

グローバルフィンテックと同様、こちらもついでに気になったので考察してみたいと思います。

 

調べる前の想像では、2020年は相当なハイリターンとなったのではないでしょうか。

実際に見ていきたいと思います。

 

グローバルロボティクス株式ファンドの概要

目論見書を参考に、概要を見ていきましょう。

 

ファンドの目的

主として、日本を含む世界各国の金融商品取引所に上場されているロボティクス関連企業の株式に 投資を行ない、中長期的な信託財産の成長をめざして運用を行ないます。

 

ロボット特化アクティブ投信ですね。日興アセットマネジメントが取り扱う投資信託です。

 

<商品分類>

  • 単位型・ 追加型:追加型
  • 投資対象地域:内外
  • 投資対象資産 (収益の源泉):株式

<属性区分>

  • 投資対象資産:その他資産 (投資信託証券 (株式 一般))
  • 決算頻度:年1回
  • 投資対象地域:グローバル (含む日本)
  • 投資形態:ファミリー ファンド
  • 為替ヘッジ:なし

 

「ロボット」と聞くと何を想像しますか?私はまずAIBOを思い出しました。古いですね。

aibo

冗談はさておき、今後ロボット需要は拡大することは明確で、ファンドとして、攻めの切り口としては正しいと思います。

以下は組み入れ銘柄です。スイスABB、日本の誇り「キーエンス」、グーグルも5位に入っています。

 

1位 ABB スイス 資本財・サービス 4.20%
2位 キーエンス 日本 情報技術 3.90%
3位 ダイフク 日本 資本財・サービス 3.80%
4位 シュナイダー・エレクトリック フランス 資本財・サービス 3.70%
5位 アルファベット アメリカ コミュニケーション・サービス 3.70%
6位 インテューイティブ・サージカル アメリカ ヘルスケア 3.00%
7位 ロックウェル・オートメーション アメリカ 資本財・サービス 2.70%
8位 ヘキサゴン スウェーデン 情報技術 2.60%
9位 日立製作所 日本 情報技術 2.60%
10位 サムスン電子 韓国 情報技術 2.50%

 

グローバルフィンテックではポートフォリオのほとんどが海外銘柄、且つ米国株式でしたが、ロボット分野ではまだまだ日本も負けていません。

組み入れ上位銘柄

 

ロボット業界について考える

ここ数年話題になるキーワードは「AI」「IoT」ですよね。

AIは人と同じように学習し、考えます。人工知能です。

AIができることは簡単な作業のみではなく、論理的な推論を行い、経験から学習し、ビッグデータの解析も可能です。

 

・・・ロボットが人類を超えてしまう日もそう遠くないと予感させてしまいますね。漫画、火の鳥の世界が現実になってしまいそうです。

 

IoTは理解は容易いでしょう。

アマゾンのALEXAやグーグルホームなど、スマートスピーカーを置いている家庭はかなり増えてきたのではないでしょうか。

また、家の電気、エアコンなどを遠隔で操作できたり、それのみならず企業でも工場のロボットなどを遠隔操作が可能になります。

 

AIとIoTで劇的に生活と企業活動の生産性が向上するとして、注目されている分野になります。

目論見書では、第一次産業革命、第二次産業革命、第三次産業革命、そして第四次産業革命が今起きていると説明されています。

産業革命の変遷

あくまで、これは投信を販売するためのストーリーですが、個人的にも大方間違っていないとは思います。

日本のスタートアップ界隈をみても、AI、IoT分野で事業を立ち上げ成功している会社はたくさんありますし、何よりもキーエンスの業績と株価がそれを物語っています。

キーエンスの業績と株価

 

特色 FAセンサーなど検出・計測制御機器大手。生産は国内工場軸に外注。持分にジャストシステム
連結事業 【連結事業】電子応用機器の製造・販売100【海外】53(2020.3)
本社所在地 〒533-8555 大阪市東淀川区東中島1−3−14[周辺地図]
最寄り駅  ~ 南方(大阪府)
電話番号 06-6379-1111
業種分類 電気機器
英文社名 KEYENCE CORPORATION
代表者名 中田 有
設立年月日 1974年5月27日
市場名 東証1部
上場年月日 1987年10月29日
決算 3月20日
単元株数 100株
従業員数(単独) 2,511人
平均年齢 35.6歳
従業員数(連結) 8,419人
平均年収 18,390千円

 

キーエンスの平均年収、1800万円なんですね。解雇がない日本でこの数字はなかなか異次元ですね。

さて、ロボティクスのストーリーはOK。では、具体的な数字をみていきましょう。

 

グローバル ロボティクス株式ファンドの時系列チャート(個別株価)とパフォーマンス

為替ヘッジなし

まずは基準価額をみていきたいと思います。

グローバルロボティクスファンドの基準価格の推移

 

 

2017年後半から2018年初頭までに高値をつけて、その後は下落相場をつけています。業績相場ですでに相当盛り上がったことがわかりますね。相場はすでに若くないです。

コロナショック後にV字回復を果たし、新高値をつけにいこうという段階まできていましたが、力なく急落しています。具体的なリターンをみていきます。

 

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
トータルリターン 33.98% 11.67% 18.53%
カテゴリー 16.03% 5.54% 7.60%
+/- カテゴリー 17.95% 6.13% 10.93%
順位 65位 41位 6位
%ランク 22% 20% 4%
ファンド数 298本 211本 160本
標準偏差 24.26 22.33 19.02
カテゴリー 27.51 20.89 17.93
+/- カテゴリー -3.25 1.44 1.09
順位 102位 151位 115位
%ランク 35% 72% 72%
ファンド数 298本 211本 160本
シャープレシオ 1.4 0.52 0.97
カテゴリー 0.64 0.29 0.44
+/- カテゴリー 0.76 0.23 0.53
順位 58位 46位 7位
%ランク 20% 22% 5%
ファンド数 298本 211本 160本

 

1年で33.98%、3年で11.67%、5年で18.53%になっています。2020年の巻き返しが大きな原動力になっていますね。

標準偏差は直近が24.26と、新興国ファンドが28程度と考えると、ボラティリティはまだましです。

→ 投資におけるリスクとは?標準偏差を理解してシャープレシオの高い投資を実践しよう!

 

為替ヘッジあり

<基準価額>

為替ヘッジありバージョンの基準価格の推移

<リターン>

(引用:モーニングスター

1年 3年(年率)
トータルリターン 35.78% 11.88%
カテゴリー 17.26% 7.10%
+/- カテゴリー 18.52% 4.78%
順位 17位 10位
%ランク 26% 23%
ファンド数 67本 45本
標準偏差 24.29 21.44
カテゴリー 24.39 18.54
+/- カテゴリー -0.1 2.9
順位 33位 36位
%ランク 50% 80%
ファンド数 67本 45本
シャープレシオ 1.47 0.55
カテゴリー 0.69 0.35
+/- カテゴリー 0.78 0.2
順位 18位 14位
%ランク 27% 32%
ファンド数 67本 45本

 

ヘッジありの方がリターンは高めになっています。(が、ヘッジなしでも誤差だと思います)

フィンテックグローバル株式ファンドを見た後なので、いまいちリターンに魅力が欠けるように見えますが、実際は凄まじいリターンです。素晴らしいです。

ただし、どこまで続くかが課題ですね。投資は長期で勝つことに意味があるので。後半で見通しについて書いていきます。ここまではストーリー、リターンもGOODです。

 

手数料(購入・信託・解約)と配当(分配金)

為替ヘッジなし

手数料は、

  • 購入時手数料率(税込) 3.85%
  • 信託報酬等合計 1.94%(運用会社 0.94% 販売会社 0.94% 信託銀行 0.07% 監査報酬等 0.10%)

となっています。

アクティブ投信なので手数料は高めです。初年度は5.94%以上のリターンをファンドに求めることになります。買った瞬間に5.94%がマイナスなので。

 

配当については、年2回です。

 

日付 分配金
2021/1/20 2,000円
2020/7/20 300円
2020/1/20 1,500円
2019/7/22 0円
2019/1/21 0円
2018/7/20 500円
2018/1/22 1,600円
2017/7/20 1,200円
2017/1/20 1,000円
2016/7/20 0円
2016/1/20 0円

 

2021年の分配金利回りは目を見張るものがあります。

グローバルロボティクスファンドの配当(分配金)

 

為替ヘッジあり

  • 購入時手数料率(税込) 3.85%
  • 信託報酬等合計 1.94%(運用会社 0.94% 販売会社 0.94% 信託銀行 0.07% 監査報酬等 0.10%)

手数料は為替ヘッジなしと同様です。配当は、以下です。

日付 分配金
2021/1/20 2,000円
2020/7/20 400円
2020/1/20 1,500円
2019/7/22 50円
2019/1/21 0円
2018/7/20 200円
2018/1/22 1,400円
2017/7/20 1,000円

 

為替ヘッジありバージョンの配当利回り

 

分配利回りもヘッジありの方が高いですね。それでは、見通しについて考えていきましょう。

 

グローバルロボティクスの2021年の評判と見通し

まずは評判からです。

 

 

 

リターンの割に以外と口コミが少なかったです。どういうわけか人気があまりないのでしょうか。みんなグローバルフィンテック買っているんでしょうか。

 

今後の見通しですが、

グローバルフィンテック株式ファンドでも述べたことの繰り返しになってしまうのですが、このような新分野のイノベーションは、一度株価が先に上昇し、

崩壊し、そしてまたゆっくりと上昇していくというサイクルが起きるのが通常です。

2020年から始まった相場は既に2021年の秋には終わっています。2021年後半から2022年にかけては暴騰したハイテクグロース銘柄は厳しい局面を迎えることが想定されます。

 

ブームに乗る投資と安定複利リターン投資

手っ取り早くお金持ちになりたい人はブームに乗るべきですが、グローバルロボティクスの投資分野はそこまで大きなブームになっていないように感じます。

 

私自身は基本的にブームに乗るような個別株は少ないポーションで遊び程度でやっており、

大きなポーションは安定運用で複利で毎年しっかり資産が増える投資をしています。

以下の記事で、個人的に調べた中でのおすすめのファンドを記載しているので、安全な投資先を探している人は参考にしてみてください。

 

まとめ

今回はグローバルロボティクス株式ファンドについて調べてみました。

安定的に、長期でリターンを積み上げることのできるファンドを探し、資産を築いていきましょう。

締め括り

 

堅実複利運用

おすすめ投資先ランキング

長期で資産を着実に育てる

 

資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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