運用実績はよい?評判のSMBC日興証券が提供する日興ファンドラップ(一任型)を手数料や特徴を含めて徹底

ファンドラップ

運用実績はよい?評判のSMBC日興証券が提供する日興ファンドラップ(一任型)を手数料や特徴を含めて徹底

2022年12月9日

近年、急速に運用残高を拡大させているファンドラップ。

ファンドラップは金融機関との面談の末ポートフォリオを決めて運用を一任するサービスです。

ファンドラップとは

 

 

コンサルフィーと投信の信託報酬が発生するので低金利で苦しく金融機関の重要な収入源となっています。

→ ひどいと評判のファンドラップ口座とは?手数料が高く運用実績が悪く儲かった人はいるのか?金融庁が問題視する金融商品をメリットとデメリットを含めわかりやすく解説!

 

当サイトでも様々なファンドラップを取り上げてきました。

今回取り上げるのはSMBC日興証券が提供している日興ファンドラップです。

 

  • どのような特徴なのか?
  • 手数料や運用実績は?

 

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日興ファンドラップの特徴とは?

ではまず特徴についてみていきましょう。ファンドラップの残高は10兆円をこえていますが、その中で日興ファンドラップの残高は2兆円を越えてきています。

 

日興ファンドラップの残高

 

日興ファンドラップの2つのコース

一言に日興ファンドラップといっても2つのコースが存在します。概要は以下となります。

 

エドモンド・ロスチェイルド・セレクション プライベート・プレミアム・セレクション
契約金額 300万円以上 3,000万円以上
運用モデル 標準モデル 標準モデル
or
セレクトモデル
報酬体系 固定報酬 固定報酬
or
成功報酬併用型

参照:日興ファンドラップ HP

 

プライベート・プレミアム・セレクションは開始するのに3000万円以上が必要となるので富裕層向けですね。

 

「標準モデル」と「セレクトモデル」

上記の概要で運用モデルは「標準モデル」と「セレクトモデル」があるとしています。それぞれがどのようなモデルなのかをお伝えします。

標準モデルでは「エドモン・ドゥ・ロスチャイルド(スイス)エス・エイ」と「三井住友DSアセットマネジメント」が運用する10本のファンラップ専用ファンドが投資対象となります。

ただ、この10本のファンドラップを通して約100本のファンドに分散投資をする「ファンド・オブ・ファンズ」形式で運用されています。

 

標準モデルが投資対象とする資産は以下となります。

  • 日本大型株式
  • 日本小型株式
  • グローバル株式
  • エマージング株式
  • 日本債券
  • グローバル債券
  • ハイイールド債券
  • オルタナティブ
  • 不動産(REIT)
  • コモディティ

セレクトモデルではSMBC日興証券が厳選した約30本の日興ファンドラップ専用ファンドの中から指定することができます。ファンドのラインナップではアクティブ運用とインデックス運用の選択だけでなく、為替ヘッジの有無も選択することができます。

 

組み合わせとしては約1万通り存在しています。セレクトモデルが投資対象としている資産は以下となります。

  • 日本株式
  • 先進国株式
  • 新興国株式
  • J-REIT
  • コモディティ
  • 日本債券
  • 先進国債券
  • 新興国債券
  • G-REIT
  • ヘッジファンド

 

固定報酬型と成功報酬併用型

手数料は固定報酬型と成功報酬併用型の2種類が存在します。

エドモンド・ロスチェイルド・セレクションでは固定報酬型だけを選べますが、プライベート・プレミアム・セレクションでは固定報酬型と成功報酬併用型の2つから選択できます。

 

固定報酬型
時価評価額の平均残高
固定報酬率
(消費税込)
〜5,000万円 1.32%
5000万円〜1億円 1.045%
1億円〜3億円 0.77%
3億円〜5億円 0.495%
5億円〜10億円 0.3575%
10億円〜 0.22%

参照:日興ファンドラップ の手数料

 

成功報酬併用型は名前の通り固定報酬と成功報酬を組み合わせた手数料形式となります。

組み合わせとなるので固定報酬部分に関しては固定報酬型より低くなっています。

固定報酬部分は以下となります。

 

成功報酬併用型の固定報酬部分
時価評価額の平均残高
固定報酬率
(消費税込)
〜5,000万円 1.188%
5000万円〜1億円 0.9405%
1億円〜3億円 0.6930%
3億円〜5億円 0.4455%
5億円〜10億円 0.3223%
10億円〜 0.1980%

 

成功報酬部分はハイウォーターマークで得られた利益に対して一律11%となります。

ハイウォーターマークとは過去に達成した最高値を越えた部分に対してのみ成功報酬が発生するという制度です。

 

ハイウォーターマークとは

 

ちなみに金融庁のデータに基づく主要ファンドラップのコストは以下となります。

手数料平均
楽ラップ 0.7150
Mizuho Fund Wrap 0.7700
野村SMA 1.0450
野村ファンドラップ 1.1605
ダイワファンドラップ 1.5400
SMBCファンドラップ 1.4850
日興ファンドラップ (エドモンド・ロスチャイルド) 1.3200
みずほファンドラップ 1.6500
ダイワSMA 2.2000
MUFGファンドラップ 1.5400

 

日興ファンドラップ の手数料は平均的な水準といえるでしょう。

 

日興ファンドラップの運用実績

では重要な日興ファンドラップの運用実績について他のファンドラップと比較しながら見ていきたいと思います。

 

年間平均費用 過去3年費用控除後
年率リターン
(2020年〜2022年)
過去5費用控除後
年率リターン
(2018年〜2022年)
楽ラップ 0.2800 1.8% 2.4%
Mizuho Fund Wrap 0.7700 1.0% 1.4%
野村SMA 1.0450 1.9% 2.0%
野村ファンドラップ 1.1605 1.9% 1.8%
ダイワファンドラップ 1.5400 3.6% 3.1%
SMBCファンドラップ 1.4850 2.9% 2.3%
日興ファンドラップ 1.3200 3.2% 2.1%
水戸ファンドラップ 2.2000 4.5% 3.2%
みずほファンドラップ 1.6500 2.1% 2.1%
参考情報
全世界株式(円建)
- 22.5% 12.8%

 

以下は先ほどと同じく金融庁が発表した2021年までの運用実績となります。上記の最新のレポートとは大きな差がありますね

つまり2022年に全てのファンドラップで大きなマイナスを被ったことを示しています。

 

年間平均費用 過去3年費用控除後
年率リターン
(2019年〜2021年)
過去5費用控除後
年率リターン
(2017年〜2021年)
楽ラップ 0.7150 10.4% 6.5%
Mizuho Fund Wrap 0.7700 8.0% 5.0%
野村SMA 1.0450 7.6% 4.0%
野村ファンドラップ 1.1605 7.8% 4.3%
ダイワファンドラップ 1.5400 8.2% 4.7%
SMBCファンドラップ 1.4850 6.7% 4.1%
日興ファンドラップ 1.3200 7.7% 4.1%
水戸ファンドラップ 2.2000 6.6% 3.1%
みずほファンドラップ 1.6500 5.8% 3.2%
参考情報
全世界株式(円建)
- 21.1% 13.5%

 

日興ファンドラップのリターンは平均的なものとなっています。

2019年から2021年は非常に相場がよく一番下を見ていただければわかる通り、全世界株式に比べて圧倒的にマイナスのパフォーマンスとなっています。

当然、債券と株式と不動産に分散投資しているので株式単体よりリターンは低くなりますが、2019年から2021年は債券も好調に推移したことを考えると物足りない感じですね。

 

2022年に株式も債券も売り込まれたことで大きくリターンが毀損していますね。

他のファンドラップについても以下でお伝えします。

 

 

日興ファンドラップの口コミ評判

なかなか厳しい内容が多いですね。

 

ファンドラップが弱い局面とは?

ファンドラップは分散投資をしていますが、大きくわけて「株式」「債券」「不動産」に分散投資を行なっています。

これら全てが下落する局面では、いくら分散していても大きく暴落していきます

 

まさに2022年のような相場です。この点については以下の記事で詳しくお伝えしています。

→ ひどいと評判のファンドラップ口座とは?手数料が高く運用実績が悪く儲かった人はいるのか?金融庁が問題視する金融商品をメリットとデメリットを含めわかりやすく解説!

 

先ほどの運用実績は2022年分は入っていないので来年発表される2022年までの成績が入ったものは悲惨なものとなることが想定されます。このように全ての伝統的な資産が下落するような局面ではファンドラップに投資していても資産は減ります。2023年は債券が大暴落しましたので、保守的な運用でオーダーメイドしている投資家の方はさらにダメージが広がっているものと思います。

 

ここで着目されているのが伝統的な資産とは異なる動きをとるオルタナティブファンドです。

以下では、市場に関わらず安定したリターンをだしているオルタナティブファンドを中心にお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

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締め括り

 

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資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

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しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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