投資信託

運用成績がひどいと評判の「みのりの投信」を徹底評価!今後の見通しは引き続き暗いのか?

みのりの投信の基準価格の推移

株式会社ポートフォリアが運営する投信として「みのりの投信」があります。

「みのりの投信」は販売から運用までを株式会社ポートフォリアが行う直販型の投資信託です。「ひふみ投信」や「さわかみ投信」と同じということですね。

 

 

あまり「みのりの投信」という言葉を聞き馴染みのある方は少ないと思います。

本日はマイナーな「みのりの投信」の特徴と運用実績を紐解き、今後投資するべき投信なのかという点についてお伝えしていきたいと思います。

「みのりの投信」の特徴

ではまず「みのりの投信」の特徴についてみていきましょう。

ファンドマネージャーは立田氏

ファンドにおいて最も重要なのはファンドマネージャーです。ファンドマネージャーは立田氏となっています。

 

立田博司氏

日系・外資系の大手運用会社で20年以上にわたりファンドマネージャーとして資産運用に携わる。2001年に米経済誌『Forbes』における「20 of the world’s Best Fund Managers」のひとりに選ばれ、2007年には米投信情報サービス会社Lipperから日本中小型株部門で10年間のBest Fundを受賞するなど、国内外の債券・株式運用に長年携わった経験が国際的に高く評価されている。公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。

参照:みのりの投信「運用担当者のご紹介」

 

しっかりと金融の専門家として研鑽を積まれていることが分かりますね。経歴からファンドマネージャーとして問題ないですね。

因みに、立田氏は「ひふみ投信」の在籍しており、独立して「みのりの投信」を立ち上げています。

 

銘柄選定の特徴は定性的で曖昧

「みのりの投信」の投資する銘柄の定性的な特徴は以下となります。

 

歴史観と世界観にもとづく大局観により、世界の将来の環境変化を予測します。そのうえで、人を軸に善いだけではなく、変化に対する柔らかさと剛さをも兼ね備えた長期成長企業を世界中から大胆に選りすぐり規律をもって集中投資をします。

 

正直、基準が設けられていないので不透明性が高いですよね。どのような基準で銘柄を選択しているのかがわかりません。まあ、リターンが高ければ問題ないわけですが。

 

純投資比率は約50%に留まる

「みのりの投信」は100%を株式に投資しているわけではありません。

みのりの投信のポートフォリオ

参照:月次報告書

資産 比率
日本株式 83.0%
先物売建 31.7%
現金等 17.0%

 

日本株式は78.4%を保有していますが、そのうち26.5%は先物売りでヘッジをしておるため、ネットで保有している割合は51.9%となっています。

投資比率が50%という意味では以前お伝えした「結い2101」と同じ比率となっています。

 

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後ほどお伝えしますが、上記の投資方針が酷い運用結果を招いてしまっています。現在2021年においても先物売を行なっているのは、他のファンドには見受けられません。

 

「みのりの投信」の組入上位10銘柄

「みのりの投信」の組入数は37銘柄となっています。「ひふみ投信」の組入銘柄が250銘柄と考えれば非常に厳選していますね。眼力と同じ程度に厳選していますね。

 

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構成銘柄 組入比率
パルグループホールディングス 5.0%
IDOM 4.9%
フジシールインターナショナル 4.8%
スルガ銀行 4.4%
アダストリア 4.2%
スタジオアリス 3.5%
SBSホールディングス 3.2%
ラクト・ジャパン 3.1%
アネスト岩田 3.0%
日精エーエスビー機械 2.8%
合計 38.9%

 

手数料は非常に高い水準

「みのりの投信」の手数料は非常に高くなっています・

購入手数料:4.4%(税込)
信託手数料:1.925%(税込)

たとえ手数料が高くても高いリターンをだせていればよいのですが、次項で解説する通りひどい結果となってしまっています。

「みのりの投信」の運用成績とは?近年の成績がひどいって本当?

では肝心な「みのりの投信」の運用成績についてお伝えしていきたいと思います。

基準価格は2018年以降下落の一途

以下が運用開始した2013年以降の成績です。2013年からのアベノミクス相場の乗り基準価格は上昇していきました。

みのりの投信の基準価格の推移

参照:月次報告書

みのりの投信の基準価格の推移

参照:月次報告書

2018年以降は基準価格は一方的に下落して40%ほど減少しています。

日経平均に大幅に劣後した値動きとなっている

「みのりの投信」はアクティブ型の投資信託です。アクティブ型の投資信託は対象となるインデックスである日経平均に対してプラスのリターンを出す必要があります。

 

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以下は日経平均と「みのりの投信」のリターンの比較となります。

 

青:みのりの投信
赤:日経平均

みのりの投信と日経平均の比較

過去3年でみると更にひどい結果となります。「みのりの投信」は日経平均が25%以上のリターンを挙げているにも関わらず、反対に▲25%のリターンとなってしまっています。

過去3年のみのりの投信と日経平均の比較

上昇相場でショートポジションを持っているのが大きな損失の元凶となっています。

「みのりの投信」の口コミや評判

では「みのりの投信」の評判や口コミについてみていきましょう。

以下は「選択」という情報誌に記載されたものです。2020年8月号となっています。

「コロナ相場」では完全に読み筋を誤って急降下。主に個人投資家から悲鳴が上がっている。

<<中略>>

運用会社の社長も兼任する立田氏については「手法があまりに属人的で運用方針が理解しがたい」との業界関係者の声もある。「この世界で2年負け続けたらクビだが。もう三年。社長と運用世紀人社が同一人物では・・と、運用会社のガバナンスに懐疑の目を向ける。「みのりのない投信」と顧客の落胆は深い

参照:選択「2020年8月号」

 

流石にひどい成績に業界からも厳しい目が向けられていますね。実際にTwitterの声をみていると批判と失望の評判があふれていました。以下は一例です。

 

こう見ると中小日本株アクティブファンド難しさ感じる 2017年まではジェイリバイブやみのりの投信などが好調だったがここ3年は駄々下がり 2018年から見てると過去の成績は未来に繋がらないのを感じた

@TsumitateG2017

 

やはり数年間ひどい成績をだしつづけると批判の的になってしまいますね。

まとめと今後の見通し

「みのりの投信」について分析した結果は以下となります。

 

  • 立田氏は「ひふみ投信」出身のファンドマネージャー
  • 先物売建の影響もあり純投資比率は50%程度に留まる
  • 構成銘柄は30銘柄程度と厳選されている
  • 手数料水準は他の投信に比して高い
  • 最初の5年の成績は高かったが2018年以降は散々な結果
  • 業界からも厳しい批判の目を浴びている

 

現状においても、まだ先物売建を行なっており相場を見通す力に疑念を持たざるを得ません。

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