日本の投資信託(含むETF)分析

アセットマネジメントOneが運用する「MHAM株式オープン」の特徴や運用実績を含めて徹底評価!

2022年5月16日

アセットマネジメントOneは日本有数の資産運用会社です。同社が手がけるファンドシリーズとしてMHAMシリーズがあります。

本日はなかでも評判が高いMHAM株式オープンについて紐解いていきたいと思います。

当記事では、どのようなファンドなのか?リターンは魅力的なのか?という点を中心にお伝えしていきたいきたいと思います。

 

MHAM株式オープンの特徴

まずはMHAM株式オープンの特徴についてみていきたいと思います。

日本だけでなく海外株式にも投資

MHAM株式オープンは日本株だけでなく、最大30%を上限として海外株式にも投資できるとしています。

選定方法は2つに分かれていて、1つは通常のファンドと同様の選び方なのですが、海外株式と一部の日本株に対してはファンドマネージャーの投資アイディアを元にして銘柄を選定しています。

MHAM株式オープンの銘柄選定基準

現在以下の通り外国株の比率は18.1%となっています。

 

種別 比率
日本株 東証一部 73.3%
東証二部 0%
ジャスダック 0.2%
マザーズ 3.3%
外国株 18.1%
その他資産 5.0%
先物 1.6%

 

今までの外国株の比率は20%以内で一定で推移しています。

MHAM株式オープンのポートフォリオの推移

構成上位10銘柄

以下は構成上位10銘柄となっています。

順位 銘柄 構成比率
1 トヨタ自動車 3.3%
2 ソニーグループ 2.9%
3 伊藤忠商事 2.6%
4 三菱UFJ FG 2.4%
5 マイクロソフト 2.3%
6 ビザ 2.1%
7 HOYA 2.0%
8 Alphabet(グーグル) 2.0%
9 信越化学工業 1.8%
10 バンク・オブ・アメリカ 1.8%

 

5位のマイクロソフト、6位のビザ、8位のGoogleといった米国株が組み入れられています。特にマイクロソフトとGoogleはGAFAMとして名を轟かせています。

米国の勢いのあるハイテク株を取り入れていることがわかります。マイクロソフトといえばWindowsやOfficeのイメージが強いかと思いますが、それだけではありません。

 

最近はアマゾンのクラウドシステムであるAWSを猛追する、世界第二位のクラウドサービスであるAZUREが急速に成長を実現してきています。

実際、マイクロソフトの事業におけるクラウドの比率は40%を超えてきています。

MSFTの中のクラウドサービスの比率

 

結果として株価は以下の通り週足ベースで綺麗に右肩上がりを実現してきています。

 

マイクロソフトの株価推移

 

手数料は成功報酬型の形態を取り入れている

手数料形態は成功報酬を取り入れています。

購入手数料:2.2%(税込)
基本信託報酬:年率0.825% (税込)

他のアクティブ型投信とことなるのは成功報酬型の手数料形態を組み込んでいる点です。

 

基準価額倍率
(日々の基準価額÷前期末基準価額)
実績報酬
条件1:120%以上の時 年率0.022%(税込)を加える
条件2:80%-120%未満の時 何も加減しない
条件3:80%未満の時 年率0.022%(税込)を減ずる

 

前期末の基準価額が10,000円で、今日の基準価額が13,000円の時は条件1に該当するので信託手数料は以下となります。

信託手数料 = 基本信託報酬0.825% + 成功報酬 0.022% =0.847%

となります。あくまで小さい比率ですはありますね。筆者としてはインセンティブがある環境で運用しているファンドの方が魅力的と考えています。

 

その意味でインセンティブが大きいファンドとしてヘッジファンドがあります。ヘッジファンドはリターンが大きくなれば高い報酬を受け取り、運用実績がないと殆ど手数料を受け取れないという環境下で運用をおこなっています。

ヘッジファンドについては以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

MHAM株式オープンのリターン

では肝心のMHAM株式オープンのリターンについてお伝えしていきたいと思います。

以下はMHAM株式オープンの運用開始以降のチャートとなります。ご覧いただければ分かる通り堅調な2010年代の株式市場の上昇をそのまま反映した動きとなっています。

MHAM株式オープンのリターンの推移

 

データでみると以下の通りとなります。

 

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
トータルリターン 34.12% 9.52% 12.96% 13.23%
標準偏差 14.98 18.10 14.65 17.18

 

過去10年のリターンと標準偏差から考えられる今後1年のリターンは以下の通りとなります。

 

平均リターン:13.23%
リスク(=標準偏差):17.18%【68.3%の確率】平均値±標準偏差の範囲に収まる△3.95%(=13.23%-17.18%)

30.41%(=13.23%+17.18%)


【95.4%の確率】

△21.13%(=13.23%-17.18%×2)

47.59%(=13.23%+17.18%×2)

 

【99.7%の確率】

平均値±(標準偏差×3)の範囲に収まる

△38.31%(=13.23%-17.18%×3)

64.77%(=13.23%+17.18%×3)

 

リターンに対してリスクが大きいので最大損失がある程度大きいことが難点ですね。

特に上記の値動きからみても明らかな通り、ITバブルの崩壊やリーマンショック、直近だとコロナショックでも大きく暴落しています。

 

まとめ

今回のポイントをまとめると以下となります。

✔︎ 日本だけでなく米国を中心とした海外株にも投資を行っている
✔︎ 構成上位銘柄にはマイクロソフトやグーグルなどの米大型テクノロジー株が入っている
✔︎ 手数料にヘッジファンド型の成功報酬手数料制を取り入れている
✔︎ 基準価格は凡庸な成績で暴落体制が弱いのが問題

安定した資産運用を行うたいという方にとっては価格の値動きの荒さは許容できない水準であるとは思います。

以下でコツコツと安全に資産を増やしていきたい方に向けて管理人の考えを含めてお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

締め括り

 

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おすすめ投資先ランキング

長期で資産を着実に育てる

 

資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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