投資信託

AI日本株式オープン(愛称 : 日本AI(あい))の評判とそのリターンは?様々な角度から評価

「AI日本株式オープン」とテーマ、ストーリー銘柄ど真ん中という商品を本日は調査してみたいと思います。

AIとは人工知能のことです。期待が持てそうな投資信託ですが、実際はどうなのでしょうか?

 

AI日本株式オープンの特徴とは?

AI日本株式オープンの特徴についてみていきたいと思います。

三菱UFJ信託銀行とMTEC(金融工学研究所)が協働で三菱UFJ国際投信に助言

AI日本株オープンと聞くと、日本のAIベンチャーなどに特化して株式投資を行なっていくと想像してしまうものです。実際に私はそうでした。

しかし、AI日本株式オープンはAIを活用するファンドでした。

非常に現代的です。投資は感情で行なってはいけませんが、AIに任せれば感情を排したトレードができるので、ぱっと見では期待できるのではないかと思いました。

 

三菱UFJ信託銀行は、国内有数の資産運用会社の一つです。MTECは、日本を代表する最先端の金融工学研究所です。この2つの組織体が、協働して三菱UFJ国際投信に助言。

運用を行うのは三菱UFJ国際投信です。

 

投資対象は国内株式・株価指数先物取引

国内株式と株価指数先物でポートフォリオを構築し、高いリターンを目指していく絶対収益追求型のファンドです。

絶対収益追求とは、特定の市場の動向に左右されにくい収益の追求をめざすことをいいます。

 

株式のポートフォリオは後続で紹介します。先物は以下を対象に投資をしていくとしています。

日本株・・・東証株価指数(TOPIX)(配当込み)

先進国株・・・MSCIコクサイ・インデック(配当込み)

新興国株・・・MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)

日本国債・・・NOMURA-BPI(国債)

先進国債・・・FTSE世界国債インデックス(除く日本)

新興国債・・・JPモルガンGBI-EMグローバル・ ダイバーシファイド

 

AI日本株式オープンの構成上位銘柄

まずは業種別にどれくらいの配分で投資をしているのでしょうか。

業種別上位(株式)
電気機器 17%
情報・通信 11%
サービス 8%
化学 7%
機械 7%

 

電気機器、情報通信に大きく配分しています。日本の伝統産業である電気機器が1位です。

 

国内株式のポートフォリオは以下の通りです。キーエンスが組み入れ銘柄1位です。

次いでゲーム業界の王者とも言える任天堂が2位です。デンソー、トヨタ自動車、ソニーと伝統的な企業が続きます。

 

順位 銘柄 コード 業種 組入比率
1位 キーエンス 6861 電気機器 1.69%
2位 任天堂 7974 その他製品 1.47%
3位 デンソー 6902 輸送用機器 1.27%
4位 トヨタ自動車 7203 輸送用機器 1.00%
5位 ソニー 6758 電気機器 0.98%
6位 HOYA 7741 精密機器 0.93%
7位 日本電産 6594 電気機器 0.91%
8位 東京エレクトロン 8035 電気機器 0.82%
9位 日本電信電話 9432 情報・通信 0.79%
10位 SMC 6273 機械 0.75%

 

個人的には非常に手堅い銘柄が多いイメージです。ソニー、日本電産の株価は大きく上昇したことが記憶に新しいですが、その他も含めどのようなリターンになっているのでしょうか。

 

一般的なアクティブファンドと同じ手数料水準

手数料は購入価額に対して、上限3.30%(税抜 3.00%)です。信託報酬は年率1.320%(税抜 年率1.200%)です。

 

AI日本株式オープンのリスクとリターンを分析

では肝心のAI日本株式オープンのリターンについて紐解いていきたいと思います。

■ 基準価額・純資産の推移 2017年2月1日(設定日)~2021年2月26日

2017年から基準価額が低下の下降の一途を辿っています。純資産総額は32.9億円。非常に小規模なファンドです。

 

過去1年のリターン0.65%、標準偏差2.98%、3年のリターンは-3.68%、標準偏差3.83%。

1年 3年(年率) 5年(年率) 10年(年率)
トータルリターン 0.65% -3.68%
標準偏差 2.98 3.83

 

明確に成績が悪いです。ファンドを見る上で最も大切なのは高いリターンを出していることはもちろん良いことなのですが、マイナスを出していないことが非常に重要です。

マイナスを出すことが意味するのは、複利効果を失っていることになります。毎年、着実にプラスリターンを出すことが何よりも優先されるべきなのですが、AI日本株式オープンは基礎の基礎がなっていません。

投資対象からは間違いなく外れます。AIの力に期待したいところでしたが、やはり過去のデータから未来を織り込んでいく株式相場を読み切ることはできないことが逆に証明できてしまったような気もします。

 

TOPIXに連動する1308 – 上場インデックスファンドTOPIX (愛称:上場TOPIX)と比較

日本株に投資をしているアクティブ投信ですので、TOPIXの成績を下回るようではダメです。価値がありません。実際に比較してみましょう。

1カ月 3カ月 6カ月 1年 3年(年率)
上場インデックスファンドTOPIX 1.70% -0.11% 8.00% 26.88% 6.92%
AI日本株式オープン 0.65% -3.68%

 

大きく差がついてしまっています。TOPIXの直近の1年は26.88%となっていますが、これは異次元金融緩和が理由なので、今後はそうはいきません。

あまり正確に比較はできていませんが、何よりもAI日本株式オープンはマイナスを出してしまっていることが一番の問題だと思います。

AI日本株式オープンの今後の見通し

今後の見通しとしては、すでに基準価額も下落しており人気のない投資信託ですので、ファンドマネジャーが高いリターンを出す気概があるのか疑問ではあります。(この視点は実は大切だと思っています)

キーエンス、日本電産などは2020年の異次元金融緩和の中で株価が非常に伸びた銘柄として有名です。

ただし、2021年に入りその勢いは衰え始めています。日本電産は特に割高感が強く、株価も冴えないステージに来ています。

今後もポートフォリオを調整して、株価が伸びる企業を選ばなければならない局面ですが、AI日本株オープンが選んでいる銘柄の傾向を見ると、今は安全で割高といった企業を選ぶのではないかと思います。

運用助言をAIを活用しているということで、今の成績が限界なのではないでしょうか。つまり、マイナスリターンも出してしまう可能性があるということです。個人的には投資は控えたい銘柄です。

 

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苦労なく、と申し上げました。しかし「個別株」については別です。

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