近年、老後2000万円問題を皮切りとして自分を守るための資産を構築する自助努力が必要であるという機運が高まっています。
起業して大きく稼いだり、副業で稼ぐという手段もありますが、なかなかリスクが高く踏み出せないという方も多いのではないでしょうか?
そのような方はやはり私も含めて投資という選択肢が魅力的になってきますし、実際王道であることは歴史が証明してくれています。
しかし、今まで投資をしてこなかった人の中には、投資といっても何に投資すればいいの?
投資をして結局資産を減らしたらどうしよう?よく投資で破産した人の話も聞くし不安だ….
という心配を抱く方が多いでしょうし、投資経験者の中には投資で失敗して散々な目にあってこりごりという方も多くいらっしゃるかと思います。
実際、筆者も個別株投資や流行りの投資信託などに手をだし資産の半分近くを失った経験もあり、上記の悩みはよく理解できます。
人間というのは損失というものに対して極度の恐怖を抱くようにできていることが行動心理学で証明されています。
やはり、汗水垂らして稼いだお金を危険な目に晒したくない。出来れば下落することなく安定して増えていって欲しい。
これが本音のところなのではないでしょうか?
本日はこのような堅実な資産運用を考えているけど、どのような選択肢があるのか分からないというかつての筆者のような方に向けて、
安全性が高いにも関わらず安定したリターンが狙えて着実に資産を増やしていくことが可能性が高いファンドをランキング形式でお伝えしていきたいと思います。
1位:BMキャピタル(BM CAPITAL)
実績 92点 |
2013年の運用開始以来既に運用9年目に突入して純資産額も順調に増やしている。国内ヘッジファンドの老舗として確固たる地位を築いている。年率平均リターンは10%以上となっている。 |
安全性 100点 |
BMキャピタルの一番の特徴は下落耐性の強さです。過去幾度もの暴落局面を全て無傷で乗り切り安全に資産を形成できる最強ファンドとなっている。 |
ファンド マネージャー 93点 |
ファンドマネージャーは東京大学卒業で外資系金融機関出身の新進気鋭のエリート。経歴、才覚ともに申し分ない。 |
将来性 90点 |
投資手法は歴史あるグレアム流となっており、再現性が高く今後も安定したリターンを出し続けることができる見込みが高い。 |
BMキャピタルは筆者のポートフォリオの中核をなすバリュー株ヘッジファンドです。最も特筆すべき点は暴落耐性の高さです。
BMキャピタルは2013年から運用をしていますが、以下の通り相場に訪れた幾度の暴落局面を全て無傷で乗り切っています。
直近では2021年末から日経平均が約20%下落する局面でもプラスのリターンをだしているところが驚異的です。
投資手法は伝統的なバランスシートを精査して厳選銘柄に投資をするバリュー株投資です。投資をした後に「物言う株主」として経営陣に働きかけて能動的に株価を引き上げていきます。
投資をしたら普通のファンドは放置するのですが、大株主として積極的に経営関わり株価を引き上げる動きをするアクティビストとしての側面ももっているのです。
年率リターンは平均10%以上と安定しており、筆者が投資している6年間で2.5倍に資産を増加させてくれています。
資産を守りながら育てるという観点で最も適したファンドとなります。
ファンドマネージャーは東京大学卒で米国一流銀行のバークレイズキャピタルでの経験を積んだ後、海外ヘッジファンドでの経験を経て独立しており経歴は申し分ありません。
まだ30代中盤と若く将来的にも楽しみなファンドとなっています。
2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
実績 90点 |
米国の歴史あるS&P500指数に投資をするファンド。年率7%程度の平均リターンを超長期で出している。 |
安全性 70点 |
30年以上長期投資をすればリターンは安定するが、投資期間が10年-20年の場合資産を失う可能性もある。また、ショック時には40%程度資産を失う可能性があるのが大きな欠点。 |
ファンド マネージャー 70点 |
インデックスファンドなのでファンドマネージャーの才覚は必要ではないので平均的な点数にしています。 |
将来性 85点 |
資本主義が継続する限りは長期的に上昇が見込まれる。しかし、2021年時点では米国株は高すぎる価格になっており、短期的に不安な局面となっている。 |
第二位は平均をとりにいく投資先です。平均といっても、投資信託よりは非常に優れた投資です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は名前の通り、米国の代表的な指数であるS&P500指数に連動を目指すパッシブ型の投資信託です。
S&P500指数は以下のとおり1870年代から平均すると年率7%程度で右肩上がりに増加しています。
たしかに超長期で投資をすれば資産を構築することができますが、短期的には頻繁に大きく下落する局面を迎えます。
以下は1928年からの単年度のリターンの推移です。
頻繁に20%近く下落し、時には40%程度下落する場合も訪れます。また、複数年度下落することもあり、2000年-2002年の3年間で合計約40%の資産を失う時もあるのです。
2000年 | ▲10.14% |
2001年 | ▲13.04% |
2002年 | ▲23.37% |
TOTAL | ▲41.12% |
タイミングが悪いと10年間投資をしてマイナスの成績となってしまうこともあります。
大きな資産をインデックスに投資する場合は最低でも20年以上の投資期間を考える必要があることは心に留めておく必要があります。
3位:ひふみ投信(レオスキャピタル)
実績 82点 |
藤野英人氏によって運用されている最も人気のある日本のアクティブ型投資信託の一つとなっている。過去は高い成績を誇っていたが、資金が流入して本来の小型成長株投資ができず軟調に陥っている。 |
安全性 70点 |
運用開始をした2008年から2015年までは小型成長株投資を行い暴落も免れて高い成績をだしていたが、2017年にカンブリア宮殿に取り上げられてから大型株投資が中心となっており日経平均と同じレベルで暴落を繰り返している。 |
ファンド マネージャー 90点 |
ファンドマネージャーの藤野英人氏の実力は申し分ありません。ただファンド規模が大きくなりすぎて得意の運用ができなくなってしまっています。 |
将来性 70点 |
ファンドの規模が大きくなりすぎ現在は過去のような小型成長株投資ができなくなっており将来性は乏しい。新たな打開策が望まれる。 |
3番目は「ひふみ投信」です。過去10年のリターンは「ひふみ投信」は「日経平均」のリターンを大幅に上回っています。
一方、過去3年でみると軟調な成績となっており日経平均を下回る成績となっています。以下の日経平均は配当金拠出後なので実際には更に劣った成績となります。
また暴落局面では日経平均と同じく大きく下落しており暴落耐性も弱くなっています。
原因となっているのは2017年に放送された「カンブリア宮殿」です。取り上げられたことで新規出資が集中して純資産額が急激に膨らみました。
結果として本来得意としている超小型成長株投資ができなくなり大型株投資中心のポートフォリオとなっているのです。
200銘柄以上に分散しており、投資結果は日経平均と似た成績に収束してしまっています。
藤野英人氏の今後の手腕に期待したいところですが、現状の見通しは厳しいものとなっています。