投資信託

オルタナティブ型の運用方針が評判の投資信託「ダブル・ブレイン」への投資は魅力的なのかを徹底評価!

オルタナティブ型の運用方針が評判の投資信託「ダブル・ブレイン」への投資は魅力的なのかを徹底評価!

ダブルブレインはMorningstarが選出する「ファンド・オブ・ザ・イヤー2020」のオルタナティブ型部門で受賞したファンドです。

野村アセットマネジメントによって運営されています。そもそも、オルタナティブ投資がどのようなものかも分からないという方も多いと思います。

本日はオルタナティブ型運用とはどのような分類なのか?ダブルブレインがどのようなファンドなのか?ダブルブレインの運用成績はどうなのか?という点を中心にお伝えしていきたいと思います。

オルタナティブ投資とは?

「ダブル・ブレイン」はオルタナティブ型運用を行っている投資信託です。ではそもそもオルタナティブ投資とはどのような投資なのか見ていきましょう。

オルタナティブ投資とは株や債券などの伝統的な資産と連動しない値動きをしない資産に投資を行うことを指します。

主なオルタナティブ投資の対象としては以下のものが挙げられます。

 

ヘッジファンド 如何なる市況でもプラスのリターンを狙う絶対収益型のファンド
PEファンド 未公開株に投資をするファンド
商品 金や原油などのコモディティ
不動産 不動産に投資をする。REITも含まれる。

 

オルタナティブ投資はポートフォリオの安定性を高めることを目的として組み入れられることが多く、年金基金をはじめとした機関投資家に重宝されています。

長期分散投資で安全なポートフォリオで運用して1億円を構築しリタイアを目指そう!

 

実際、長期間にわたって年率10%以上のリターンをだして安定運用に定評のあるハーバード大の年金基金のポートフォリオは以下となっています。全体の約70%がオルタナティブ投資となっているのです。

 

 

ハーバード大の年金基金のポートフォリオに占める高いオルタナティブ投資の比率
資産クラス 比率
上場株 18.9%
未公開株 23.0%
ヘッジファンド 36.4%
不動産 7.1%
商品(金等) 2.6%
債券 5.1%
その他 1.3%
現金等 5.6%

 

ダブル・ブレインはどんな投資信託?特徴を紐解く

では本題のダブル・ブレインについて見ていきたいと思います。

ダブルブレインはヘッジファンド型の運用を行なっている

先ほどオルタナティブ投資の種類についてお伝えしました。ダブルブレインの運用はヘッジファンド型の運用となります。

→ 日本でも知名度上昇中のヘッジファンドとは?投資信託との違い・投資手法・運用を任せるリスクと失敗するファンド選びについて簡単にわかりやすく解説

 

ヘッジファンドは下落局面でも損失を免れながら、安定した高いリターンをだしており機関投資家を中心に重宝されています。

 

ヘッジファンドとS&P500指数と世界株式指数のチャート

ダブル・ブレインはファンド・オブ・ファンズ形式で運用

「ダブル・ブレイン」はファンドに投資するファンドです。

ダブルブレインのファンド・オブ・ファンズ

参照:野村アセットマネジメント

 

このような形式で運用するファンドを「ファン・オブ・ファンズ」といいます。以前、お伝えした「セゾン資産形成の達人ファンド」と同じですね。

→ 【ブログ更新】評判の「セゾン資産形成の達人ファンド」を実績を中心に徹底評価!世界の株価指数と比較を通して分析する。

 

投資しているのは以下の二つのファンドです。

  • マン・ファンズⅣ-マン・インスティテューショナル・ポートフォリオ・チタニウム
  • 野村マネーインベストメント マザーファンド

 

後者は現金で置く場合のファンドなので実質は前者の運用を享受することになります。

 

マングループとは?

マン・ファンズⅣ-マン・インスティテューショナル・ポートフォリオ・チタニウムを運用するのはロンドンに本拠地を置くマングループ傘下のAHLです。

AHLは物理学や数学の博士号を持つ社員が多く在籍する金融工学の専門家集団として知られています。

 

金融テクノロジーによる資産運用を1987年に世界に先駆けて開始したフロントランナーです。最先端のテクノロジーやAIを駆使して運用をおこなっていくとしています。

 

戦略①:ターゲットリスク戦略

ダブルブレインは名前の通り2つの戦略で運用されています。85%はターゲットリスク戦略が85%を占めています。

 

ダブルブレインの投資戦略の構成比率

 

一つ目はターゲットリスク戦略です。以下は目論見書の中に記載されている内容です。

 

ターゲットリスク戦略は、各投資対象を買い持ち(ロング)するポジションをとり、安定した収益の獲得を目標に運用を行ないます。運用にあたっては各投資対象のボラティリティを考慮しポートフォリオ全体のリスク水準が一定の範囲内に収まるよう調整します。また、投資対象の下 落リスクを抑制する多数の独自の定量モデルを活用します。

参照:ダブルブレインの交付目論見書

 

難しく書かれていますが、要は様々な資産を購入して安定したポートフォリオを構築していくという内容ですね。

現在までのポートフォリオの推移は以下となっています。投資元本よりも大きな金額を投資していることから、レバレッジをかけて運用していることが読み取れますね。

 

ダブルブレインのセクター別配分の推移

参照:2021年5月月次報告書

 

相場が下落する局面ではブレーキが発動され、ポジションが縮小されています。しかし、これは別の見方をすると、損値で損切りしているとみることもできます。

3月の大底で投げ売りになってしまっているということですね。投資リターンの項目で詳しくみていきましょう。

 

戦略②:ターゲットリスク戦略

もう一つの戦略がターゲットリスク戦略です。ターゲットリスク戦略の説明は以下となります。

 

ダイバーシファイド戦略は、各投資対象を売り持ち(ショート)または買い持ち(ロング)する ポジションをとり市場の上昇トレンドならびに下降トレンドの双方に追随し絶対収益の獲得を目標に積極的な運用を行ないます。

運用にあたっては、日々の価格データ等を勘案した多数の独自の定量モデルと24時間体制の取引システムを活用し、各投資対象の相関、流動性およびボラ ティリティ等を考慮し、機動的かつシステマティックにポジションを調整します。

参照:ダブルブレインの交付目論見書

 

先ほどは買い持ちだけでしたが、ターゲットリスク戦略は空売りを組み合わせて下落局面も収益化しようという戦略です。

現在の各資産のロングショートの比率は以下となります。

 

ダイバーシファイド戦略のロングショート
買い持ち 空売り ネット
株式 65.9% -16.4% 49.4%
通貨取引 99.2% -99.2% 0.0%
クレジット 105.1% -0.7% 104.5%
債券 25.1% -71.1% -45.9%
コモディティ 45.2% -4.1% 41.1%

 

株と債券と商品に関してポジティブにみていることが分かりますね。

ダブルブレインの運用成績とは?

ではダブルブレインの戦略について見ていきたいと思います。

ダブルブレインの運用実績の推移

ダブルブレインの運用実績をみると以下の通りとなっています。2018年11月からと運用暦は浅くなっていますが20%ほど上昇しています。

ダブルブレインの運用実績

ただ、この成績自体が高いリターンなのか?

他の資産と比べて相関性が低いオルタナティブ投資としての側面を有しているのかという点で紐解いていきたいと思います。

ダブルブレインのリターンを株式インデックスと比較

ではダブルブレインと株式インデックスの代表ともいえる米国のS&P500指数と比べてみましょう。

S&P500指数とダブルブレインを比較

リターンはS&P500指数に大きく劣後していますが、コロナショックでの下落をミニマイスしており安定した運用成績となっています。

つまり、ローリスクローリターンを実現しているということですね。

 

あわせて読みたい
投資におけるリスクとは?標準偏差を理解してシャープレシオの高い投資を実践しよう!
投資におけるリスクとは?標準偏差を理解してシャープレシオの高い投資を実践しよう!よく投資信託を投資する際にリスクリターンという言葉を耳にすると思います。しかし、皆さん投資におけるリスクについて理解されていますでしょう...

 

また、株価指数と連動しない動きをしているのでオルタナティブ投資の性格を満たしているということができるでしょう。ただ、やはり残念ながら運用成績は低いというのが欠点ですよね。

さらに魅力的なヘッジファンドについては以下でランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

あわせて読みたい
【2021年】国内優良ヘッジファンドおすすめランキング。資産運用にヘッジファンドを選ぶ理由とファンド選びで失敗しないコツを紹介
【2021年】国内優良ヘッジファンドおすすめランキング。資産運用にヘッジファンドを選ぶ理由とファンド選びで失敗しないコツを紹介「ヘッジファンド」といえば、投資のプロであるファンドマネジャーが下落相場でも上昇相場でも果敢にプラスリターンを狙っていく、という印象が強...

 

まとめ

今回のポイントについて纏めると以下です。

  • オルタナティブ投資は伝統的資産と違う動きをする資産
  • ポートフォリオの安定性を高めるのにオルタナティブ投資は有効
  • ダブルブレインはヘッジファンド型の運用を行っている
  • ダブルブレインが投資しているのは英国マングループのファンド
  • リターンは低いが株式とは異なる動きでリスクは低い

ダブルブレインよりも魅力的なヘッジファンドについて以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

長期で力強く資産を育てる安定複利運用。筆者が考える勝率の高いおすすめ投資先、投資哲学・投資戦略が明確なファンド。

 

>>おすすめファンドランキング

 

資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。過去の歴史を見ると。それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

 

苦労なく、と申し上げました。しかし「個別株」については別です。

自分で株式投資で高いリターンを狙うのは、はっきりいって危険極まりありません。株式市場とはそんなに甘い世界ではないです。株式市場で勝つには、血の滲むような努力が必要です。とある米国の有名トレーダーは言いました。

医者になるには膨大な勉強が必要だ。高度な知識と技術が求められるから。株式投資も同様だ。しかし、株式投資は皆すぐにハイリターンを叩き出せると思ってしまう。そして破産する。株式投資で勝つにも医者になるのと同じくらいの勉強が必要だ」(グーグルで調べたらすぐに出てくる言葉です)。

 

筆者も同感で、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てないと思料します。であれば、我々は早々にリスクの高い個別投資という選択肢は捨てるべきです。そして、銘柄分散された「ファンド」(投資信託ETFヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

 

多くの人は短期間で大きなリターンを狙います。しかしこの考え方では資産は大きく築けません。投機思考は早く卒業することが大切です。月利なんて言葉はこの世から消えれば良いのに、くらいに思っています。高配当株も大嫌いです。元本が溶けるので。

 

長期間・マイナスを出さず、着実なプラスリターン」を重ねる資産運用。これが、資産を増やす上で最もパワフル、そして強烈です。(計算してみてください。10年間、毎年5%の利回りを出し続けるのと、高いリターンは出す年はあるもマイナスリターンもある、という10年間を。「10年間、毎年5%の利回り」の複利効果に度肝を抜かれるのではないでしょうか?)

 

長年、筆者も資産運用を実施してきました。結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続ける。これがBest of Bestであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

 

>>>筆者のおすすめ運用先ランキング