インデックスを上回ると評判のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信を考察!2022年以降の見通しは厳しい?

日本の投資信託(含むETF)分析

インデックスを上回ると評判のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信を考察!2022年以降の見通しは厳しい?

今回も投資信託を分析していきたいと思います。

筆者が投資信託を分析するのは、いつどこに素晴らしいファンドがあるのかを常に把握しておきたいからです。

当然、若い投資信託も分析していますが、長期に観察している内に、安定したリターンを産んでいることが発覚することがあります。長期で安定運用ができるファンドは本当にいつ購入しても問題ありません。

 

さて、今回は「アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信」を研究していきたいと思います。

 

アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信とは?

商品分類:

  • 単位型・ 追加型:追加型
  • 投資対象 地域:海外
  • 投資対象資産 (収益の源泉):株式

属性区分:

  • 投資対象資産:その他資産 (投資信託証券 (株式 一般))
  • 決算頻度:年2回
  • 投資対象地域:北米
  • 投資形態:ファミリー ファンド
  • 為替ヘッジ:(Aコース:フルヘッジ、Bコース:ヘッジなし)

 

ファミリーファンド形式の北米株特化ファンドであることがわかりました。

 

ファンドの特色と組入銘柄:S&P500株価指数(配当金込み)をベンチマーク

ベンチマークを米国代表株価指数であるS&P500と明言しています。

そして、特に領域は決めず、パフォーマンスをあげることを目指して運用するとのことで、伝統的なアクティブファンドという感じです。

 

特に上記までは米国株に投資をするということ以外にヒントがないので、ポートフォリオでさらに深掘りしていきましょう。ファンドマネジャーが注目しているセクターが見えてくるはずです。

以下は最新の6月末の情報です。

 

セクター 比率
情報技術 42.0%
ヘルスケア 23.0%
一般消費財・サービス 11.3%
コミュニュケーション・サービス 9.4%
生活必需品 6.2%
資本財・サービス 4.0%
素材 0.7%
現金・その他 3.4%

 

やはり米国といえばテクノロジー、情報技術セクターに40%以上も振っています。金融引き締めの2022年時点では非常にアグレッシブな内容です。

かなり厳しいのではないかと思います。

 

組入上位の銘柄も見ていきましょう。

銘柄名 業種 比率
1 マイクロソフト 米国 情報技術 3.40%
2 アルファベット 米国 コミュニュケーションサービス 3.30%
3 VISA 米国 情報技術 3.10%
4 ユナイテッドヘルスグループ 米国 ヘルスケア 2.70%
5 クアルコム 米国 情報技術 2.60%
6 ゾエティス 米国 ヘルスケア 2.50%
7 バーテックス・ファーマシューティカルズ 米国 ヘルスケア 2.50%
8 アマゾン・ドット・コム 米国 一般消費財・サービス 2.50%
9 コストコ・ホールセール 米国 情報技術 2.40%
10 モンスター・ビバレッジ 米国 情報技術 2.30%

 

やはり「GAFAM」がメインですね。マイクロソフト、アルファベット、アマゾンが入っています。

10位にエナジードリンクメーカーであるモンスタービバレッジが入っているのは非常に興味深いです。景気が強い時に跳ねるタイプの銘柄ですので、今が旬なのかもしれません。

 

マイクロソフトの年初来株価をチェックしてみましょう。年初来-15%となっています。

マイクロソフト株価

 

ソフトウェアの巨人企業もやはり金融引き締めには勝てません。また引き締め後の景気低迷へ向かう局面ではさらなる下値も見えてくると思います。

2位のアルファベットは以下の通りです。年初来-19%です。

アルファベット株価

 

ポートフォリオ上位2つがこの有様なので、短期的な高いパフォーマンスは見込めませんし、買いの検討に至るタイミングも相当後になるかと思われます。

 

ファンドの特色:アライアンス・ バーンスタイン・ 米国大型 グロース株 マザーファンドが運用

上記で特に米国株のセクター特化情報はないように見えましたが、ファンドの仕組みを見ると明らかですね。

ファンドの仕組み

 

アライアンスバーンスタイン米国大型グロース株マザーファンドが運用しています。

大型グロースというとまさにGAFAMですよね。GAFAMは日本人しか言わない造語ですが、米国ではFANNG(NVIDIAやネットフリックスが含まれる)と呼ばれ、この辺が当ファンドの主力になってくるでしょう。

しかしテクノロジー関連株は景気に敏感ですので、特に不況に向かう今のタイミングは壊滅的かと思われます。

 

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の手数料

アクティブファンドであり、アリアンツの助言も受けているのでインデックスファンドに比べると当然高くなります。しかし、テーマは個人投資家が選ばなければならないので、その点は割高に感じますね。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の購入手数料は購入時の基準価額に対して3.3%(税込)、信託報酬が年率1.727%(税込)となります。

 

予想分配提示型とは?

予想分配掲示型とは、基準価額に応じて分配金を分配する仕組みです。

 

アライアンス・バーンスタイン・ 米国成長株投信には、以下の2つがあります。

  • Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり) 予想分配金提示型
  • Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし) 予想分配金提示型

 

分配方針

 

筆者であれば、分配金なしを選択します。複利効果を毀損するような行動は資産を育てるにあたり弊害となります(分配を受け取る度に分離課税がかかってくる)。

毎月分配型の罠を読んでみればその意味がわかると思います。以下のゼウスの記事でもう述べました。

 

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の基準価額チャート推移、利回りとリスク(運用実績)

基準価額の推移と運用実績

 

2006年から運用を開始しており、まさにインデックスと共に成長してきたと言えるファンドです。

インデックス投資をしているようなものなのではないかと思います。設定来は243.53%となっています。

16年で投下資本は約3.5倍となっている計算です。年利回りで8.01%です。若干ベンチマークを上回るといった感じですね。

 

かなりS&P500と似たポートフォリオを組成し、ほぼ同様のリターンを出していますので、もはやインデックス投信で良いのではないかと懸念を覚えました。ちなみに上記は円建てでの基準価額です。

ドル建てであればインデックスにボロ負けしていますので、その点は留意するようにしましょう。実際に次の項目で本来のリターンを見ていきます。

 

ベンチマークとの比較

ベンチマークであるS&P500で比較をします(eMAXIS Slim米国株式(S&P500))。

青がインデックス、赤がアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコース(H有)となっています。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)との比較

 

できるだけ長期で正確に判断したいと思い10年で比較設定していますが、大きく差がついていますね。

 

ファンドの今後とまとめ

現在、FRBは止まることのないインフレを抑えるべく利上げをおこなっています。つまり金融引き締めを死に物狂いで実行しています。その結果、日本と米国との間で金利差が大きくなり、円安が進みすぎている状況です。

 

円安が進んだ結果、上記の基準価額における当ファンドのリターンは堅実なものになっていました。

しかし、為替を考慮しない「ヘッジ有り」の運用リターンを見ると、インデックスに大きく負けていることがわかりました。今後、度重なる利上げの影響で米国が不況に突入することはもう誰の目にもわかるのですが、それはつまり日本と米国との間で金利差も埋まり、円高も進んでしまします。

 

つまり、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は円安という下駄を履いている状況から、円高に今後は進むタイミングということで、リターンはさらに希薄化するのではないかと思われます。

実績も長く、悪くないファンドではあると思いますが、今後5年近くは難しい相場が続くと思いますので、他に選択肢があるのではないかと筆者は考えています。

 

 

締め括り

 

堅実複利運用

おすすめ投資先ランキング

長期で資産を着実に育てる

 

資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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