資産1000万円超え向けの運用法

まとまったお金の預け先とは?投資初心者の方に向けて1000万円を低リスクで運用できる投資先を証券アナリストが紹介!

2022年5月16日

資産形成において最初の大台といえる1000万円。まとまったお金といえる金額ですね。

1000万円を達成した方であれば、次は1億円を形成しようと目標を設定するかtあも多いかと思います。

 

ただ、1000万円を突破した方なら分かると思います。労働収入だけで1億円に達成するのは不可能に近いということを。

 

筆者は海外駐在の機会に恵まれたこともあり26歳の時には1000万円を達成することができました。

しかし、その後の結婚に伴う費用や育児により資産形成の速度は鈍化することが明白だったので絶望していました。

このままではジリ貧だという危機感のもと本格的に資産運用に力を入れ始めたのもこの時期です。

 

どこで投資をするべきかというと、多くの人が株式投資を検討に入れると思います。

そして、多くの人が「株式投資」を選びます。(過剰に保守的な人は元本保証の投資や定期預金などを選んでしまうのですが)

今回は株式市場を含めて1000万円を投資する方に向けて以下の点を中心にお伝えしていきたいと思います。

投資に詳しくない初心者の方にむけてもお伝えしていますのでご覧いただけばと思います。

 

チェックリスト

  • 投資先として魅力的なのは株式と考える理由とは?
  • 安全に着実に資産を増やすにはどのような投資手法が魅力的なのか?
  • どのように投資をしていくのが現実的な選択肢なのか?

 

1000万円あったらできることとは?

1000万円あったらできることとはどのようなことがあるのでしょうか?

この場合、贅沢に使うことになると思います。FXメディアが実施した面白いアンケートがありました。

アンケート調査概要

現金1,000万円が手元にあったらお金をかけたいことランキング

【調査期間】2022年4月
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】500人

アンケート結果

【貯金(26.8%)】【投資(26.4%)】
【借金の返済(奨学金・住宅/教育ローン等含む)】
【住宅の購入(セカンドハウスの購入やリフォーム等含む)】
【趣味や余暇で使用する(習い事や旅行等)】
【車の購入(オートバイ等含む)】
【特に何もせず日常の生活水準を上げる】
【起業】
【寄付】

 

なんだか堅実ですね。あまり1000万円程度では贅沢は考えないようです。できることがあまりないということでもあります。車の購入くらいがちょうど良い贅沢な気がしますが、趣味はお金が減るものです。お金が増えるものに使うのが富裕層の思考です。

筆者は当然、資産運用をした方が良いと思います。お金は幸福は買えませんが不幸は避けられますから。不幸がなくなる人生をとことん目指すべきだと思います。まずは1億円を目指しましょう。

 

1000万円超えたら株式投資で資産を運用するという選択肢は正しい

株式投資といえば、200年以上も他の資産をオーバーパフォームしている資産です。

以下は歴史の古い米国の各資産の長期実質リターンを示したものです。

資産別リターンの歴史

 

1位が株式投資で平均リターンが6.7%、続いて長期国債、短期国債金(ゴールド)、現金(ドル)です。株式投資を運用先として選ぶのは正解です。

筆者自身も一部不動産などありますが、株式投資がメインです(運用方法については後述します)。

 

債券投資(国債・社債)はもはや安全な投資先ではない

まず、日本の国債や社債は投資対象となり得ません。国債は年率0.05%のリターンしかなくインフレ率を下回る水準です。保有する意味がありません。

社債については、そもそも殆ど売り出されていません。たまに販売されている年率2%程度が見込めるソフトバンクグループや楽天グループの社債もリスクとリターンが見合っていません。

 

ソフトバンクと聞けば通信会社をイメージする方が多いと思いますが、ソフトバンクグループはリスクの高い投資を行っている投資会社です。

リスクが高い投資を行っている会社から税前で年率2%の利息しか得られないのは正直言って割りにありません。

最悪、元本を丸々失う可能性があることも十分留意する必要があります。

投資して大丈夫!?2022年も売り切れの評判のソフトバンクグループの社債(劣後債)の危険性について紐解く!

 

楽天グループもモバイル事業の赤字だったり、事業の成長率やBSの健全性を見れば見るほど危険だと感じます。

危険?買うべきか?口コミで評判の楽天グループの個人向け社債(楽天ドル建債&楽天カードマン債)の利回りやリスクを徹底評価!

 

そのため、安易に米国の債券や社債に投資をする方もいらっしゃると思います。楽天証券やSBI証券経由で以下の通り3%-4%の利回りを期待できる債券を購入することができますからね。

個人投資家が投資できる米国の債券

 

ただ、上記はあくまで米ドル建のリターンです。ドル円が下落したら円建ではマイナスになる可能性が十分にあります。

そして、現在ドル円は150円近辺まで続伸しました。日米の金利差に着目して上昇してきました。

しかし、今後は景気後退懸念が台頭して金利が下落する局面が到来します。その時はドル円は急落することが見込まれます。円建てのリターンはあまり期待しないほうがよいでしょう。

→ 国債や社債といった債券投資はおすすめできる?金融環境をふまえてETFや債券投資信託を含めて検証する!

 

(すでに円は130円程度まで下落済みですが、米国は利上げへ、日本はなんと実質的な利上げが懸念されており円高はどこまで進むか全く読めません)

USD から JPY のチャート

 

米国債を購入すれば債券価格の上昇は見込まれますが、為替で多くの利益を吹き飛ばしてしまいます。

日銀は、いまの大規模な金融緩和策の修正を決め、これまで0.25%程度に抑えてきた長期金利の上限を0.5%程度に引き上げることになりました。

日銀が金利の上昇を許容することとなり市場では事実上金融引き締めにあたるという受け止めから円高ドル安が加速しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221220/k10013929151000.html

 

米国は2023年まで利上げを続行も、その後は利下げを見込んでおり、為替の趨勢としては下です。ただし、成長株などが輝くのは理論株価の計算式の分母が金利である以上、かなり利下げが進まない限りは株価の上昇は見込みにくいのが2022年末の状況です。

ドットチャート

 

株の投資期間はどれくらいが適正?(短期・中期・長期)

株式投資といっても、様々な投資手法があります。投資期間が短期なのか、中期なのか、長期なのか、多くの人が悩みます。

しかし、デイトレードなど、短期売買をしようとこれから考えている人には申し訳ないですが、バッサリ言ってしまうと株は「長期投資」しかあり得ません。

筆者の結論は出てしまいましたが、短期、中期、長期投資の特徴をまず列挙していきます。

 

短期投資

短期投資は明確な定義はありませんがデイトレード、スイングトレードを指すと思います。

 

デイトレード・・・1日で基本的に短期売買を繰り返していく取引です。

株価チャートは日足、4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足などを活用します。

 

スイングトレード・・・

数日〜2週間程度で株を売買します。株価チャートは週足を活用します。

 

ファンダメンタルではなくテクニカル分析中心の取引になります。チャートポイントにきたら投資をして、チャートポイントを割れたら損切りをするということを徹底する必要があります。

最も技術がいる投資手法であり、初心者にはおすすめできません。

 

中期投資

中期投資は1年から2年程度です。ファンダメンタルとテクニカルを組み合わせた取引が必要となります。決算を四半期毎に注視して、自分のイメージしたストーリーとずれたら利確または損切りをすることが必要になります。

また、テクニカル面でも短期投資よりは少し長めの移動平均線などを駆使してファンダメンタルと合わせてみていく必要があります。

ただ、残念ながら多くの方は損切り出来ずに大きな損失を抱えて退場していくという結末を辿りがちです。

→ 個別株への投資は難しい?悲惨な結果でもうダメとなる前に!平均的にインデックスに勝てない理由をわかりやすくお伝えする。

 

長期投資

株を永遠に保有する勢いで購入するのが長期投資です。バフェットが最も有名な長期投資かですね。以下のような名言を残しています。

バフェットの名言

Our favorite holding period is forever.

ー我々が好む株式保有期間は「永遠」。

 

実際、バフェットはP&Gやコカコーラを20年以上も保有しています。長期投資は以下のファンダメンタルズ分析をします。

 

分析ポイント

  • 企業が参入しているマーケットの大きさと今後のトレンド
  • 参入障壁が高く消費者独占的な事業をおこなっているか?
  • 毎期の決算で良い結果を出し続けているか?

 

上記の前提が崩れた時に保有している銘柄を取引するという手法です。株価の値動きに感情的になって取引はしてはいけません。

ただ、この投資は下手をすれば大きな含み損を抱えて苦しむことにもなります。正直いってインデックス投資以外は長期投資は投資初心者にはおすすめしません。

また、後でお伝えする通りインデックス投資にも大きなリスクがあります。

 

投資期間別のリスク

正直、投資期間別のリスクなど存在しません。全てリスクがあります。短期投資はリスクが高いとか、長期投資はリスクが低いなどの意見をたまに聞きますが、市場環境にもよりますし、個別銘柄などによります。

等しくリスクがあるわけではありませんが、短期は高リスク、長期は低リスク、などと安易な区切りは褒められたものではありません。

 

但し、一つ明確に言えるのは、短期より長期投資の方が資産は増加させやすいです。複利効果と時間を味方にできるからです。

ちなみに投資においてリスクというのは下落する危険性のことではありません。価格の値動きの幅のことを指しますので注意しておきましょう。

→ 投資におけるリスクとは?標準偏差を理解してシャープレシオの高い投資を実践しよう!

 

長期投資は複利効果と時間を味方にできる

株で短期売買をするとなると、テクニカル分析をすることになります。テクニカル分析とは、銘柄企業の業績などを分析するのではなく、株価自体を分析します

上がる確率の高いチャートパターンを見つけ、購入し、すぐに利益確定します。(チャートパターンは星の数ほどあります)

チャートパターン&シャンデモメンタムオシレーター

 

利益確定をすると20.315%の税金がかけられます。100万円儲かっても手取りは80万円です。10%の利確をしても、利益は8%になるのです。しかし、長期投資は含み益が乗っても利益確定せず銘柄を持ち続けます。

その際税金はかからず、効率よく含み益が増えていきます。よく言われる「複利」ですね。利益に利益が乗っていくのでその資産増加インパクトは凄まじいものになります。

 

<長期投資の複利計算>

元本×((利回り(%)÷100)+1)^投資期間

<短期投資(デイトレ)>

元本×((利回り(%)÷100)+1)

 

先ほどお伝えした投資の神様「ウォーレン・バフェット氏」もこの長期投資で一時は世界3位の大富豪まで上り詰めました。

 

ウォーレンバフェット

 

バフェット氏の約40年間の運用期間におけるパフォーマンスは平均20%です。株式投資の長期投資こそ、最強の投資であると実績で証明してくれています。あくまでバフェット氏のように銘柄選択力があればの話です。

 

投資手法(グロース株投資とバリュー株投資)

株式投資において投資手法は数えきれないほどありますが、代表的なものはグロース株投資とバリュー株投資でしょう。

 

グロース株投資

グロース株に投資をするのがグロース株投資です。グロース株とはその名の通り、成長株です。超成長する銘柄はハイパーグロース株と言います。

グロース株投資の肝は、企業の業績です。売上高成長率、EPS、そして企業の今後の見通しが決算では発表されます。

それらの数字が連続してアナリスト達の予想を超えている必要があります。決算を失敗するとすぐに売られるのがこの成長株投資で、非常にボラティリティが高い類の投資です。

 

株価チャートなどは見ません。実際に購入をするタイミングのみ、株価チャートを少しチェックするくらいでしょうか。

グロース株は驚くほどの成長を見せます。売上高成長率が前年比20%、40%、ハイパーグロース株になると100%、150%などもあり得ます。しかし、成長し続けること、良い決算を出し続けることは至難中の至難の技です。

 

株主からのプレッシャー、参入している市場の成長の鈍化など企業の成長を阻む障害は無数にあります。それを乗り越えて良い業績を叩き出すことから、ハイリターン、そしてハイリスクの投資でもあるのです。

とはいえ決算を最大限にチェックすることが大切になりますので、実はそこまで高度な投資ではないことも事実です。しかし、リスクは高いです。

 

相当なリスク許容量が試されますので、投資歴が数年と浅い人にはあまりおすすめできません。数十万円程度から始めるのが良いでしょう。

グロース株に特化したファンドといえばARKですね。同社はARKKなどで2020年の米国バブル相場で信じられないほどのリターンを出しました。しかし、高金利時代になりそのリターンのほとんどを吐き出してしまいました。

ARKK Chart

ARKK Chart

 

バリュー株投資

バリュー株投資は「割安株」に投資をする手法です。企業の実態に対して、株価が安いと判断できる銘柄を購入します。

こちらはグロース株とは対照的に、ローリスクミドル or ハイリターンの投資です。市場が下落している局面でも、すでに安い株価なのでそこまでダウンサイドリスクはありません。

ファンドマネジャーの腕次第ではありますが、リーマンショックなどでも乗り切れてしまった投資手法でもあります。

 

バリュー株投資については、とても深い、ファンドマネジャーの手腕次第で100にもなるしマイナス100にもなる投資です。

詳しい考察はこちらの記事「バリュー株投資とグロース株投資はどっちがおすすめ?あらゆるデータから両者を徹底比較」で書いています。

 

基本的に「PER」が低いから割安、「PBR」が低いから割安、など陳腐な判断をして投資をするのがバリュー株投資ではないのでそこは誤解がないようにしたいです。

むしろ、大きく間違ってます。怒りすら感じるレベルです。バリュー株投資は決算をしっかり読み解く力が試されます。バリュー株投資は投資の神様であるウォーレン・バフェット氏の師匠、ベンジャミン・グレアム氏の投資手法です。

バリュー株をBSでフィルターして探し出します。以下の計算式に当てはまる企業を探し出します。

 

純現金性資産>時価総額

 

つまり、今後生み出される利益や、即座に現金化が難しい事業性資産を度外視した純現金性資産のみで時価総額より大きい銘柄に投資をするということです。

図にすると以下となります。

 

本格的なバリュー株投資の基準

 

ここまでは作業です。バカでもできます。

ここからは、実際にファンダメンタルズな要素を炙り出します。

実際に企業訪問(個人投資家には相当ハードルが高い)なども行い、十分な情報を獲得した上で、投資実行までの判断をします。ここは投資家の腕次第で、バリュー株投資は再現性がない投資なのです。

 

更にバリュー株投資には最大の欠点があります。いつまでも割安で放置される可能性があるという点です。そのため、大量に株を買い占めて経営陣に働きかけ資本政策や経営の改善を働きかけて能動的に株式市場からの注目を集める必要があります。

個人でなせる技ではないのです。

 

バリュー株投資を実行しているファンドなどに頼るしか、基本はありません。

「バリュー株投資をしている」という人をたまに見かけますが、投資を始めて5年に満たない人ができる投資だとは筆者は思っていません。

 

なぜなら筆者もバリュー株投資に挑戦しましたが、うまくいかなかったからです。しかし、バリュー株投資を習得できれば、ダウンサイドリスクを抑えながら相当なリターンを獲得できるとも思っています。

結論、安定した運用を目指す「資産運用」であればバリュー株投資が向いていると思います。

グロース株投資は大きなキャピタルゲインを狙う「一発逆転」的な投資です。相当なリスク許容度が必要になりますので、着実に資産を増やしたい人はバリュー株投資が良いでしょう。

 

以下は2000年から2018年の米国のデータですがバリュー株の成績が大きくグロース株を上回っていますので、長期データから見てもバリュー株優位に感じますね。

コロナショック後はグロース株が有利になっていますが、それは一時的な可能性もあり、やはりデータは長期で見る必要があります。

 

バリュー株とグロース株

 

コラム:高配当株投資はどうでしょう

なしです。高配当を出す企業とは成長余地がない企業です。事業に投資をせずに株主に還元することを最優先にしているのです。配当を貰えても、株価が下がり元本が毀損する可能性が高いです。

米国のアップルやP&Gなども配当を出していますが、高配当ではありません。配当を出している企業への投資が危険なのではなく、高配当を出している企業がダメなのです。

企業の成長サイクル

 

結局1000万円を株で運用するなら?

個別株に自分で挑戦するのもありでしょう。しかし、難易度は非常に高いですし、それにはリスクが伴います。株式投資とは歴史上最もリターンを生んでいますが、リスクも高い投資になります。

1000万円で全力株式投資は、あまりおすすめしたくないです。

 

資産運用のリスクとリターンについて

 

そこで選択肢になってくるのが、株式投資を扱う投資信託とヘッジファンドになってきます。

プロの投資家に、ハイリターン先の資産を運用してもらうということです。

関連:エンダウメントの投資戦略を参考に長期的に資産を形成しよう!オルタナティブ投資を活用し資産分散を行うメリットについてお伝えする。

 

投資信託(インデックス型・アクティブ型)で運用した場合の李みゅレーション

投資信託にはアクティブ型投信、インデックス(パッシブ)型投信が存在します。

→ インデックス型投信(=パッシブ)とアクティブ型投資信託はどっちがおすすめ?成績や手数料を中心に金融庁データをもとに徹底比較!

 

パッシブ型投信はTOPIXやS&P500などの代表的な株価指数と連動するパフォーマンスを目指すことになります。つまり、株式市場が成長するかどうか、成長すると思うのであれば、インデックス投信は「買い」です。

アクティブ型投信は上記のインデックス型投信のパフォーマンスを超えるリターンを目指していきます。ファンドマネジャーの腕次第の運用になります。

具体的なリターンは金融庁が公表しています。

 

分類 5年累積
リターン平均(%)
5年シャープ
レシオ平均
全ファンド
(パッシブ)
22.6 0.4
全ファンド
(アクティブ)
9.7 0.2
国内株式
(パッシブ)
40.0 0.5
国内株式
(アクティブ)
30.9 0.4
先進国株式
(パッシブ)
37.0 0.47
先進国株式
(アクティブ)
12.0 0.23
新興国株式
(パッシブ)
15.2 0.24
新興国株式
(アクティブ)
12.8 0.20
グローバル株式
(パッシブ)
32.6 0.44
グローバル株式
(アクティブ)
8.2 0.17

参照:金融庁「資産運用業高度化プログレスレポート」

 

インデックス型投信の5年累積リターンは22.6%、これは年利回り4.15%程度に収束します。

以下は1000万円を4.15%で運用した場合です。

 

資産の推移
1年 10,000,000
2年 10,415,000
3年 10,847,223
4年 11,297,382
5年 11,766,224
6年 12,254,522
7年 12,763,085
8年 13,292,753
9年 13,844,402
10年 14,418,944
11年 15,017,331
12年 15,640,550
13年 16,289,633
14年 16,965,652
15年 17,669,727

 

15年で1000万円が17,669,727円となりました。7,669,727円のリターンです。アクティブ型投信の5年累積リターンは9.7%、これは年利回り1.86%に収束します。以下は1000万円を1.86%で運用した場合です。

 

資産の推移
1年 10,000,000
2年 10,186,000
3年 10,375,460
4年 10,568,443
5年 10,765,016
6年 10,965,245
7年 11,169,199
8年 11,376,946
9年 11,588,557
10年 11,804,105
11年 12,023,661
12年 12,247,301
13年 12,475,101
14年 12,707,138
15年 12,943,490

 

15年で1000万円が12,943,490円となりました。2,943,490円のリターンです。株価指数に連動するインデックス投信の方が利回りが高いですね。ファンドマネジャーは解雇されてしまいそうです。

投資信託を選ぶのであれば、インデックス型投信の方が良いということが明確にわかりました。

 

ただし、インデックス投資は始める期間によってバラツキがあることも理解しておきましょう。

10年スパンで利回りがマイナスになった時期が過去にはあります。インデックス投資をするというのは、いつ始めるかが非常に重要になってきます。

インデックスは平均して7%-8%のリターンと言われますが、あくまで超長期のリターンの平均の話です。以下の通り株価は調子の良い時期と悪い時期が明確に分かれています。

 

株式市場は調子が良い時期と悪い時期が交互に訪れる

現在は2010年から続く株価上昇期が終了して停滞期に突入する様相を呈しています。今までの金融緩和局面から一転してインフレを抑え込むための金融引き締めに転じているからです。

ここからインデックスに投資しても元本回帰するのが10年後になることもあることは十分に留意しておきます。2000年の高値を回復したのは2013年だったことも頭に置いておいたほうがよいでしょう。

2000/06/01〜2013/03/01の間、米国株は横ばいで推移

 

2020〜2021年のコロナパンデミックを背景としたべいFRBの異次元金融緩和はバブル相場を生み出しました。そして、そのバブルは2000年前後のITバブルと全く同じ様相で、2022年に利上げが実行されたことによりITバブル崩壊と同様の末路を辿りました。

ITバブル時はこれまたインデックス投資が大ブームとなった時期であり、これも2021年のインデックスブームが重なっています。今後10年以上も株価が回復しないかはわかりませんが、すぐに大きく上昇していくことは難しいのは間違いありません。

 

では、ヘッジファンドに投資をするという選択肢はどうでしょう。

 

 

ヘッジファンドで資産運用(1億円到達までどれくらいかかる?)

ヘッジファンドというのは市場環境に影響をうけることなくプラスのリターンを目指すファンド形態です。どのような市場環境でもリターンを狙うことから絶対収益型のファンドと呼ばれています。

実際、以下の通り株式が下落する局面でも下落を抑制しながらインデックスより高いリターンを出しています。

ヘッジファンドは市場環境に関係なく安定したリターンを叩き出しインデックスをアウトパフォーム

 

ヘッジファンドには様々な種類があります。

基本的に最低出資額も1000万円以上からであることが多く、公募はされていないので情報も少なく、自分で情報を取りに行く必要があります。

ヘッジファンドの戦略として有名なのが、

 

  1. 株式ヘッジ
  2. イベントドリブン
  3. マクロ
  4. レラティブバリュー
  5. マルチストラテジー
  6. その他(地域別、通貨別、特定テーマ)

 

などです。

海外のヘッジファンドで有名なのが、TCIファンドマネジメントやルネッサンステクノロジーです。2019年の利回りがTCIは40%を超えるなど、世界レベルのファンドマネジャーは度肝を抜くリターンを記録しています。

海外のヘッジファンドに投資をしたいところです。しかし、最低出資金が1億円以上であったり英語でやり取りをするなど手続きも難しく、国内投資かが出資参加するのは厳しいです。

 

そこで国内の株式を扱うヘッジファンドに目を向けると、年利回り10%をコンスタントに出すヘッジファンドなど、有力ファンドも存在します。

10%以上の利回りが出れば、1000万円の資産があれば複利効果も生きて資産は飛躍していきます。長期で株式投資を実行しているファンドを選ぶことをおすすめします。

15年で4000万円ほど、25年で1億円に到達します。追加投資で毎年300万円実行できれば13年で到達します。やはり地道に追加投資しながら複利パワーを享受する必要があります。

資産の推移
1年 10,000,000
2年 11,000,000
3年 12,100,000
4年 13,310,000
5年 14,641,000
6年 16,105,100
7年 17,715,610
8年 19,487,171
9年 21,435,888
10年 23,579,477
11年 25,937,425
12年 28,531,167
13年 31,384,284
14年 34,522,712
15年 37,974,983

 

ヘッジファンドの選び方としては、過去にしっかり実績がある、現実的なリターンを積み上げている、ファンドマネジャーの経歴がしっかりしたもの(高学歴、職歴も明確)、ファンド運営メンバーの経歴などもチェックしましょう。

間違っても毎年40%のリターンなどと派手な運用で出資者を募っているようなファンドはやめてください。それは世界一のヘッジファンドになっているはずです。世界的に有名でないのなら、それは何かがおかしいです。

 

筆者の場合はもう10年ほど国内老舗ヘッジファンドであるBMキャピタルに運用を任せています。

同社の特徴としてはとにかく下落耐性が高い点にあります。株式投資で最も大事なのは実はリターンの追求ではなく、如何に資産を減らさないかです。そして、減らさないことにより、小さなプラスでも複利運用ができれば資産は大きく上昇していきます。

 

BMキャピタルの場合は年率20%、30%といった派手なリターンは当然ありませんが、堅実にプラスを積み上げ、暴落局面も資産を減らさずに乗り切ってくれる点で、筆者は全幅の信頼を置いています。

以下はBMキャピタルの概要ですが、最新の情報などは実際に担当者との面談を通して取得するのが良いかと思います。

BMキャピタル

 

【BMキャピタル】日本国内ヘッジファンド「BM CAPITAL」の実態とは?運用実績や投資手法を実際の投資家がわかりやすく解説!
【BMキャピタル】年利10パーセント?日本国内ヘッジファンド「BM CAPITAL」の実態とは?運用実績や投資手法を実際の投資家がわかりやすく解説!

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まとめ

1000万円の資産を株式投資で運用する場合、どのような考え方をすべきかについて紹介しました。

株式投資はハイリスクハイリターンです。大きく利益を獲得できる可能性もありますが、その可能性がマイナスの方向にも同じ角度で存在します。プロの投資家に任せるのが基本安全だと考え、筆者自身はヘッジファンドに資産の大半を預けてしまっています。

参考にしてみてください。

【2022年】日本国内の優良ヘッジファンド(&投資信託)のおすすめ先を紹介!選択に必要な知識と魅力的な金融商品をランキング形式で初心者にもわかりやすく解説
【2023〜2024年】日本国内の優良ヘッジファンド(&投資信託)のおすすめ先を紹介!選択に必要な知識と魅力的な金融商品をランキング形式で初心者にもわかりやすく解説

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締め括り

 

堅実複利運用

おすすめ投資先ランキング

長期で資産を着実に育てる

 

資産運用で資産を増やす方法は様々あります。効率を求めるのであれば、株式投資が最良の選択肢であることは疑いようのない事実です。

過去の歴史を見ると、それは火を見るより明らかです。「市場が伸びるところ」が最も効率よいです。苦労なく成果を挙げられます。

 

各資産の超長期リターン

 

しかし、株式投資も医者になるくらい勉強をしなければ勝てません。であれば、我々は早々にリスクの高い個別株投資という選択肢は捨てるべきです。

そして、投資のプロが運用する「ファンド」(投資信託、ETF、ヘッジファンド)を選ぶべきなのです。

ここでファンド選びが最も大切です。長年、筆者も資産運用を実施してきました。

 

結局は絶対にマイナスになる年を作らない、小さい利回りでも良いのでしっかりプラスを出す、それを長年続けるファンド。このようなファンドを活用することがベストプラクティスであり、正しい資産運用です。資産が強烈に伸びていきます。

 

上記の条件を主眼に置きながら、筆者のポートフォリオを構成するファンドを中心にランキング記事を作成してみましたので参考にしてみてください。

 

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